大手前大学

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インターンシップ・プレゼンテーション大会 準グランプリ メディア・芸術学部3年 松本桜生さん

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2015.2.23_松本さん②
2015.2.23_松本さん③
2015.2.23_松本さん④
今回は2014年10月14日に行われた「インターンシップ・プレゼンテーション大会」で見事、準グランプリに選ばれた松本桜生さんにインターンシップについてインタビューしました。松本さんは2015年2月13日に行われた「全学プレゼンテーション大会」(3年生の部)でもベストプレゼンテーション賞に選ばれています。

どのようなきっかけでインターンシップに参加したのですか?
アルバイトではなく、より社会人に近い環境に身を置きたいと思ったからです。また、私たちの世代から就活の開始時期が遅くなり、就活の期間ではなく「それまでの学生期間にいかに準備をしていたか」が就活において重視されるようになりました。その対策の一つとしても、インターンシップという経験は、今の自分にとって必要不可欠だと感じていました。

なぜこのインターンシップ先を選んだのですか?
たくさんの子どもたちと触れ合う経験がしたかったからです。私はかねてから児童関連の業界で就職したいと考え、大学2年生の頃から大手前大学とは違う通信教育で、保育士資格の勉強をしていました。しかし通信教育ではたとえ国家試験に合格して資格を取得できたとしても、実技経験というのがない状態での〈保育士〉になってしまいます。たとえ保育園勤務にならなかったとしても、児童関連の業種をこなすには卓上の理論だけでは足りない・・・そう感じていた矢先に、大手前大学のインターンシップ先に保育園があることを知り、このチャンスを逃してはいけないと思いました。

インターンシップに参加することが決まり、どのような準備をしましたか?
保育士資格の勉強により一層、取り組みました。保育士試験の範囲には、子どもに関する知識だけではなく、保育園の設備や保育園での給食等に関する分野もあります。そういった事に関して、ただ知識として頭に詰め込むのではなく目で見て確認し「実際の保育園ではどういった取り組み・工夫が行われているのか」を理解したかったからです。また、当たり前ではありますが、その保育園で行われている保育内容や保育指針、地域との支え合いなど、基本的な情報は収集し、確認しました。

インターンシップに参加して気付いた自分の強み・弱みは何ですか?
強みとして感じた事は、保育の基本的な知識を少しですが持っていたため、子どもの行動を見て「一体どんな心理状態なのか」「子どもに対してどういった姿勢で接するべきなのか」を考えながら子どもと触れ合う事ができた点です。全く何も知識のない状態だったとしたら、子どもとどう触れ合えばいいのかわからず、非常にぎこちない保育になってしまっていたと思います。弱みとして感じた事は、ふとした時に集中力が切れてしまう点です。自分ではほとんど無意識でしたが、子どもは本当に周囲の人間をよく観察していて、私のそういった瞬間の顔を見て人見知りしてしまう子もいました。

インターンシップ中に努力したこと、また、一番苦労したことは何ですか?それをどのように乗り越えましたか?
「自分の弱み」にも通ずるものですが、インターンに参加した2日目くらいまで、私をとても怖がってしまう子どもがおり、どう接すればいいのかわからなくなってしまいました。しかしそれは私の雰囲気や表情から子どもに不安を与えてしまっているという事でもあり、保育園の保育士の方々がされている子ども達への接し方を観察し、工夫しました。その結果、2日目の終わり頃には、私の事を怖がっていた子とも遊べるようになり、その後数日の間も子ども達と楽しく触れ合う事ができました。

インターンシップ・プレゼンテーション大会における準グランプリの受賞、おめでとうございます!発表当日までどのような練習をしましたか?また、教育ボランティアの方や多くの教員・学生の前で発表することは大変緊張したと思いますが、当日の感想を聞かせてください。
ありがとうございます。大会を迎えるにあたって、私はスライドの構成と制限時間の短さに苦労しました。たった3分の間にインターンでの学びや、これからどう活かしていくかを述べるのはとても大変であり、さまざまなスライドを作って読んでみては消し、アニメーションも追加しては削除し・・・。私はプレゼンをするときに「話すのが早すぎる」とよく言われていたので、テンポよく、なおかつわかりやすいプレゼンを目標とし練習していました。また当日は予想していたよりも教育ボランティアの方々や教員の方々との距離が近く、発表している最中にはずっと足がすくんでしまっていました。しかし、近いからこそ視線が泳いでしまってはいけないと思い、その点だけはくじけまいと自分の中で意識し取り組みました。

インターンシップに参加して、どのような力が身についたと思いますか?
保育に関する実技です。インターンシップに参加する前と参加した後では、自分でもわかるくらいにはっきりと子どもに対する接し方が変わり、身内の子どもともとても仲良くなれました。また、それに伴って周囲の人を観察し、自分の足りていない部分を把握して補うという力も身についたと思っています。

インターンシップに参加した感想や気づきなど、何でも自由に書いてください。
インターンシップに参加して一番感じた事は、ただの知識と実際の現場は全く異なるものであるという事です。ただ知識だけでも足りず、経験だけでも足りない。社会で働くということは、長い時間をかけて自分を高めていく必要のあるものなのだと思いました。とても良い経験だったと、本当に思います。

今回の経験をどのように今後の学生生活や就職活動に活かしていくつもりですか?
インターンシップを終えてから、児童玩具の販売のアルバイトを始めました。そのアルバイトを行う際にも、インターンシップで学んだ子どもへの接し方を思い出し、現在も取り組んでいます。また、就職活動においても、ただ国家試験で保育士資格を取得しているのではなく、ちゃんとした実技経験もあるのだとアピールしていこうと思っています。

大手前生へのメッセージ
大手前大学に入学してから、何をしたらいいのかわからない、将来を漠然としか考えられない、といった方も多いと思います。しかし、自分にはどういった能力・知識が必要なのかをちゃんと考えた上で、この大学で何を学ぶのかを選択していってほしいと思います。保育士資格を取りたいと思ったときに、私はこの大学に保育課程があればどれだけいいだろうか、と途方に暮れていた時期がありました。しかし今となって考えると、大手前大学で得た知識で保育関連に活かせるものもたくさんありました。大学での学びをどう活かすかは、学生のみなさん自身によるので、どうか後悔のないよう精いっぱい過ごしてください。

最後に
保育士試験に関してですが、2014年度の国家試験に挑戦し、座学8教科中5教科を合格することができました。半分である4教科合格を目標としていたので、達成することができました。これも、インターンシップで知識だけではなく経験を積むことができた結果だと思います。学生はいろいろと忙しく、時間がなかなか取れないかもしれませんが、ぜひ2年生か3年生のうちに、インターンシップには参加してみてください。必ず、将来何かしらの糧になると思います。
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