大手前大学

特集「建築・インテリア専攻」

学びの特徴

所定の単位を修得すれば建築士の受験資格が得られます。

本学では所定の単位を修得すれば一級建築士受験資格(卒業後実務経験2年必要)および二級建築士受験資格(実務経験不要)が取得できます。建築士の製図試験では、設計図を手書きで描きます。そこで本専攻では、1年生から手書きによる製図指導を行っています。

高校まで文系でも大丈夫。少人数制で丁寧に指導します。

年度によって多少異なりますが、建築・インテリアを専攻する学生は30~40名。いわば高校の1クラスくらいの人数ですから教員と学生との距離が近く、指導は細やかで丁寧です。また、理工系の学部学科より女子比率が高いのも特長です。

建築をさまざまな視点から考える機会を設けています。

教室での講義や実習だけではなく、学外での見学や視察、プロジェクトやコンペティションへの参加、就業体験としてのインターンシップなど、さまざまな視点から建築を考える機会を数多く設けています。また「学部を超えて科目が選べる」という本学の特長を活かし、幅広い教養が修得できます。

建築・インテリア専攻の学生は建築関連業界への内定率100%を達成!(2016年度実績)

メディア・芸術学部建築・インテリア専攻AO入試

一級建築士をめざす受験生のために建築・インテリア専攻AO入試を実施。
詳しくは2018年度募集要項をご覧ください。

研究分野

建築・設計

建築物が企画段階からスタートして竣工に至るまでには、多くのステップを重ねながら、安全性・快適性を検証しつつ、求められる機能を空間に集約しなければなりません。そのためには、建築に関する専門知識や関連法規、表現する手段としての設計製図力など修得すべき事項が多々あります。本学の建築・インテリア専攻では、基礎から段階を踏んでこれらを身につけ、将来建築のプロとして活躍する、その土台を築きます。

科目クローズアップ

建築計画 I

本講義では、快適で安全な居住空間を計画するために必要な知識や手法について解説。また、建築の面白さを知るきっかけになるよう、読むべき文献や見学可能な建築を紹介する。

建築計画 II

この講義では、各種単位空間の詳細を理解するとともに、建物に求められる機能が十分発揮できるような建築計画の技法について学ぶ。さらに今後の建築において求められている「永続性」について考察する。

設計製図演習 III

建築文化への理解を深めたいと考える者、あるいは建築のプロを志す者に必要な思考方法や技能を学ぶ演習。また、それまでの講義で得た知識を「再構成かつ統合する」演習でもある。

材料・施工

建築物に用いられる材料及び施工法は多岐にわたり、それぞれの特性や特徴を知ることは、特に安全管理や工程管理、品質管理において非常に重要です。本学では、コンクリート、木材など代表的な材料に関する特性を、文献だけではなく実験を通じて体験的に理解。また、木造軸組工法、枠組壁工法、鉄筋、コンクリート造等の工法について学ぶほか、現場の第一線で活躍する大工、職人を講師に迎えての講義や学外施設の見学なども実施します。

科目クローズアップ

建築施工(含積算)

建築工事における各種施工法を具体的な例を交えながら講義を進める。施工において大切な安全管理、工程管理、品質管理、原価管理についてもその施工法に対応した形で説明する。

建築材料実験

現代日本の代表的な建築構造としては、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木構造がある。これらを構成する鉄、コンクリート、木材の特性を材料実験によって確かめ、体験的に身につける。

建築材料学

一般的な建築材料を構造材料や仕上げ材料などいくつかの分野に分け、性能・特性と使われ方の基礎知識を学ぶ。また、使用材料による室内空間の快適性、安全性に関する内容にも触れる。

構造

東日本大震災、熊本地震という近年発生した震災により、建築物への安全性の関心が高くなっています。建築の「構造」は、安全性確保の根幹を成すものであり、建築・インテリアを専攻する者にとって修得すべき必須の内容です。その学修においては、まず概論で各種の構造形式や各構成部材の特質等を理解します。続いて、構造力学等専門性の高い知識を身につけるとともに、構造設計の手法について学修します。

科目クローズアップ

建築構造概論

本授業は、建築構造・材料の立場から、建物を構成する各部位の名称・役割、建物に作用する外力の種類、各種の構造形式に関する専門用語並びにその役割の理解を目的に講義を行う。

構造力学の基礎

本授業は、建築構造を考える上で最も基本となる“力”の概念、および最も基本となる構造部材である“梁”に各種の力が作用したときに生じる応力を正しく理解すること目的とする。

建築構造 I

鉄骨構造、鉄筋コンクリート構造の許容応力度設計法の考え方を理解する。設計式は、構造物の載荷実験によりその妥当性が確認されているので、随時実験の映像等を見て理解を深める。

建築環境・設備

窓を開けただけで、あるいは、照明の位置を少し変えただけで気分が大きく変わった──誰しもそんな経験を持っているのではないでしょうか。光・色彩・音・温熱・風など建築空間の環境は私たちの生活、特に健康や心理に大きな影響を及ぼしています。本専攻では、そうした影響を人の主観だけではなく科学的に論証しながら理解を深め、対処の仕方を学修します。また、建築空間においてこれらを調整する空調設備・電気設備等に関する講義を設けています。

科目クローズアップ

建築・インテリア環境論

日常生活に大きな影響を及ぼす日照・照明・色彩・騒音・換気・温熱の諸要因について理解を深め、これらが人に及ぼす心理・生理的影響の程度と、どのように対処すべきかを考察する。

光・色・音の環境

近年、建物本体の光や音の性能は向上したが、居住する人々の光や音への心理反応については広く知られていない。この授業では、人が関心を持つ色彩や騒音問題への対処方法を考える。

建築設備

建築の意匠、設備、構造、施工、工務等々の分野の中で、設備(給排水設備・空調設備・防災設備・電気設備等々)を主体に、建築用途ごとの特徴を考慮しながら講義を行う。

建築歴史・意匠

建築に限らず、先人たちが遺した歴史的な資産は、今の私たちに多くの示唆や教訓を与えてくれます。建築物は、その工法や材料の進化により、古代から現代に至るまで数々の様式がかたち作られてきました。また、その様式には各時代の社会状況や生活文化が色濃く反映されています。建築・インテリア専攻では、日本及び東洋、西洋の建築史を学ぶとともに、私たちにとって身近な住まいの成り立ちにも焦点を当てます。また、京阪神にある歴史的な建築物の見学、調査なども行います。

科目クローズアップ

住まいの歴史

現代のすまいや生活の成り立ちを理解するために近代の住宅を中心に解説する。各時代の社会的背景から住まいの変遷を学ぶことで、現代の住まいの成り立ちの理解を深める。

東洋・西洋建築史

東洋・西洋の建築の歴史を概観し、各時代、地域の代表的作品を通して、技術と造形の両面から理解する。各時代の建築様式のまとめ作業により基礎的な知識の習得を促す。

日本建築史

大陸からの異文化の流入と、伝統的な日本文化の継承の両側面から注目し、各時代の様式や技術について理解を深め、古代から近代に至るまで日本建築がどのように成立してきたかを学ぶ。

先輩Message

2年時で宅地建物取引士(宅建)を取得、集中講義の試験対策が実を結びました。

先輩Message
メディア・芸術学部2年生
兵庫県立飾磨工業高等学校出身

父が不動産会社を経営していることから私も建築の道を志していて、高校の先生の勧めもあり大手前大学に進学しました。
宅建資格の合格は入学当初からの目標で、年に一度しかチャンスがありませんから、できるだけ早く取得しておこうと2年生のときに挑戦。資格サポートセンターが開講した集中講座などの試験対策が実り合格しました。やはりうれしかったし自信になりましたね。
将来の目標は建築関係の会社に就職して、住宅建築の現場で活躍することです。在学中にできるだけ多くの専門知識を身につけたいと思っています。

学外の「木の次世代茶室コンペティション」に入賞しました。

先輩Message
建築・インテリア専攻
メディア・芸術学部 3年生
兵庫県立尼崎小田高等学校出身

3年生の秋、ゼミの指導教員の井之上先生の勧めで学外の茶室設計コンペに挑戦。夏季休暇などを利用し、平面図・立面図・パース画などを作成して応募したところ入賞することができました。デザインのモチーフにしたのは「唐傘」です。京都で見かけた野点の傘にヒントを得て、うまく設計に盛り込むことができました。初めて挑戦したコンペで、学外の専門家の方に評価して頂けたのですから、やはりうれしいし自信になりましたね。私が建築の道を志したのは、高校の時に、東日本大震災で倒壊した建築物の映像を見たことがきっかけです。あと1年しっかり学んで、卒業後は安全・安心な建築物を設計する仕事に携わりたいと思っています。

設計職に内定。就職後すぐに二級建築士資格に挑戦します

先輩Message
建築・インテリア専攻
メディア・芸術学部 4年生
大阪府・羽衣学園高等学校出身
大東建託株式会社 内定

高校時代、建築に関心があったものの文系のコースで学んでいたので、大学の理系学部への進学はためらっていました。でも大手前大学なら文系学生でも一から学べると知り入学。設計図面の模写からスタートして、住宅や公共施設の設計やリノベーションの計画など年次を重ねるごとに専門性の高い課題に取り組んできました。また、卒業研究では本学のキャンパスの空き地を活用した施設計画を作成しました。私は最も志望していた建設会社の設計職に内定し、ゼミ仲間も全員、建築関連業界への進路が決まり、みんなで喜び合っています。就職1年目にさっそく二級建築士に挑戦し、2年後には一級をと“最短”をめざしてがんばります。

卒業生一人ひとりのSTUDY FOR LIFE

建築事務所で数々の物件を国内外で経験したのち独立。主にマンションのリノベーションと生産設計を手掛けています。

二上 祥さん
2007年 社会文化学部卒
ファシリッチ株式会社代表取締役/一級建築士

卒業後、生産設計がメインの建築事務所に就職。超高層マンション、大型商業施設、野球場、鉄道ターミナル駅など数々の現場を経験し、2011年1月には一級建築士資格を取得しました。2011年6月からベトナム支店へ異動。仕事はもとより異文化に出会い人脈も広がって人間的にも大きく成長できました。ベトナムには約3年間駐在し、帰国後は建築事務所を設立しました。現在の主な事業はマンションのリノベーションとサラリーマン時代に経験した生産設計です。限られた時間の中、臨機応変な対応が求められる場面も多いですが、自分が作り上げているという実感にやりがいを感じています。一言で「建築」と言っても、意匠設計、構造設計、設備設計、生産設計、工事監理、インテリアデザインなどさまざまな仕事があります。後輩の皆さんは、自分にはどんな仕事が向いているのか考えながら、仲間と励ましあい刺激しあって学んで欲しいと思います。私自身はこれから会社を大きく強く育てて、10年以内の上場をめざしています。

在学中に空き家のリフォームや商店街の活性化計画を経験、現在は大阪市の小中学校、高等学校の改修・増改築を担当しています。

西田 裕加里さん
2014年メディア・芸術学部卒
大阪市教育委員会事務局総務部施設整備課/一級建築士

在学中は毎週のように図面作成等の課題に追われていましたが、すごく苦労したという印象はありません。むしろ学ぶに連れて関心が高まりましたね。想い出深いのは3年生のとき「尾道空き家再生プロジェクト」に参加したこと。学外でリフォームの現場を経験できたのは大きな収穫でした。また、卒業研究では建築からさらに視野を広げ「商店街の活性化」をテーマに論文を仕上げました。現在は、大阪市教育委員会で、小中学校、高等学校の維持保全のための改修や建て替えの設計などを担当しています。「教育」は社会的に意義深い仕事ですし、きれいになった校舎に喜んでいる児童の声を聞くと、やはり嬉しいしやりがいを感じます。いずれは異動もあるでしょうが、建築専門職としての採用ですので、市の建築業務が私の仕事であることは変わりません。

神戸ルミナリエをきっかけに照明の道を志し、現在は、ライティングデザイナーとして現場の第一線に。

濱田 綾斗さん
2014年 メディア・芸術学部卒
コイズミ照明株式会社 ライティングデザイナー

小学生の頃、毎年のように家族と一緒に観ていた神戸ルミナリエに感動したことが、照明に興味を持ったきっかけです。大手前大学のオープンキャンパスで「照明デザインを目指すならまず空間設計を学ぶべき」だと教えていただき、空間設計と共に美術や心理学なども幅広く学べることから進学を決めました。ゼミの担当教員の神農先生は照明がご専門なので、例えば「きれいと感じる光には必ず理論の裏付けがある」ということなど、今の仕事につながる知識や視点を得ることができました。現在は主に商業施設の照明、例えば大手眼鏡チェーンの店舗照明の設計を担当しています。商品が見やすいことは当然のこと、客層やブランドイメージなど考えるべきことは多いですが、やりがいがありますね。将来はぜひ自分の原点であるイルミネーションを手掛け、光で多くの人を笑顔にしたいと思っています。

TOPICS

尾道の「空き家再生プロジェクト」に参加

近年、日本では空き家の増加が社会問題化しており、広島県尾道市においても住民の高齢化などにより建築的価値が高い建物の数多くが空き家となっています。この状況を改善するため現地のNPO法人が「尾道空き家再生プロジェクト」を推進しており、本学の建築・インテリア専攻の教員・学生の有志もこのプロジェクトに参加。すでに修復を済ませた民家に1~2週間寝泊まりして、構造の補強、屋根の塗り直し、内装の補修などの作業に取り組んでいます。
プロジェクトの現場に参加することにより、学生たちは建築物の構造や修復の実際など教室では得にくい知識やノウハウを体験的に修得でき、またチームワーク力を高める上でも貴重な機会になっています。

歴史的なモダニズム建築の修復を実習で経験

体験型授業の一環としてモダニズム建築の修復実習を行っています。国の登録文化財である栗原邸(旧鶴巻邸:京都市山科区)は1929年に竣工したモダニズムの住宅ですが、築80年以上を経過し傷みが激しくなっています。この住宅の修復を他の機関と共同で取り組んでいます。
コンクリートブロック造の住宅としても貴重な遺構で、戦後しばらくGHQにより接収されていました。接収時に室内が大きく改造されましたが、歴史的価値を回復するため、竣工当初の姿に戻す作業を進めています。実習に参加した学生は、建物の文化財的価値を学ぶとともに、京都の左官職人の指導を受けながら漆喰塗りを体験し、竣工時の姿を取り戻す手法を学んでいます。

さくら夙川キャンパスで「キャンドルナイト」開催

本学さくら夙川キャンパスがある夙川地区では、毎年夏至と冬至の頃に合わせて、地元団体による「苦楽園・夙川キャンドルナイト」が開催されています。電灯を消してキャンドルの灯火を楽しむというこのイベントに、建築・インテリア専攻で光環境を学ぶゼミの学生が参加。2016年12月17日、キャンパス内のスペイン広場に約900個のキャンドルを飾る「キャンドルナイト」を開催しました。
学生たちは数カ月かけて企画を練り準備に努め、「空飛ぶサンタが見る灯り(あかり)~街いちばんのクリスマスツリー~」をテーマに実施。当日は本学教職員、学生だけでなく学外の方も訪れ、夜のキャンパスを彩るキャンドルの灯火を楽しみました。

ページトップへ