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【国際交流】留学便り パリ国立高等美術学校交換留学生

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フレスコのアトリエ
フレスコのアトリエ
制作途中
制作途中の作品
アトリエのパーティ
アトリエでのパーティ
350年以上の歴史を持つパリ国立高等美術学校「エコール・デ・ボザール・ド・パリ」に現在交換留学している、メディア・芸術学部4年次生の青野愛さんより、留学レポートが届きました。

「メディア・芸術学部4年次生 青野愛です。

2015年の10月からフランスのÉcole des Beaux-Artsで交換留学生として勉強をしています。
ボザールは美術学校なので美術の勉強が出来るのは勿論ですが、パリにはたくさんの美術館がありアートの展示も行われているので毎日いろいろなことを吸収できる環境で過ごしています。

授業は週に2回フランス語の授業があります。交換留学生はフランス語以外に2つの授業をとることが出来、皆それぞれに好きな授業をとっています。私はフレスコという壁画に使われている技法の授業を選択しました。フレスコは壁に土とモルタルを盛ってその上に絵を描いていくという技法です。土やモルタルが乾いてしまうと描いても色が落ちてしまうので作業を開始すればその週に描き終えてしまわなければいけません。フレスコの作業がある週は月曜からアトリエに行って土を盛り、火曜にモルタルを盛って絵を描き始め、水曜には描き終えるという日程になるので毎週夜遅くまで残って作業をしています。フレスコの授業以外にはモザイクの授業もとっています。フレスコもモザイクも壁画に使われる技法なので併用したいと思い先生と相談して作品を制作している最中です。

学校が終わった後や休日は、美術館に行ったり、パリの市内を観光して回ったりしています。色々な人に誘っていただいて現代アートの展
示やこちらで活動しているアーティストの方の作品を見せていただいたりしています。パフォーマンスというジャンルに出会ったり、美術とは少し違いますが現代音楽という音楽についてこちらに来てから初めて知ることになったりと勉強になることばかりです。

パリでは11月13日にテロが起こりました。発生した翌週は外を歩くのも怖いと感じてしまいなかなか出掛けることが出来なかったのですが、その時の緊張感も少し和らいだと感じています。テロの後から学校やスーパーに入る時に行われるようになった持ち物検査やパトカーの巡回はまだ続いています。クリスマスマーケットに行くと、銃を持った軍隊の人を見ることもあり警戒状態は続いていますが幸いなことに何事もなく過ごせています。

フランスでの生活にも慣れ、フランス語にも慣れてきたのかなという頃ですが日本に帰る日が近づいています。あと少しのフランスでの生活を大切にしていきたいです。」

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