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【学生インタビュー】メディア・芸術学部 キム ジユンさん(4年生)

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メディア・芸術学部 卒業制作展において「耿耿と輝く蓮華・猶予う睡蓮」が、学長賞に輝いたキム ジユンさん。4年生より染色工芸のゼミで学び、ハスとスイレンをモチーフとした艶やかな韓服と浴衣を卒業制作として完成させました。

キムさんは韓国・世宗大学から2年次に編入し、メディア・芸術学部で3年間学びました。最初は絵画を専攻し、染色に出会ったのは大手前大学に来てから。来日するまで染色のことは知らなかったそうで、1年遅れて4年生からゼミに参加。
「染色の授業は受けていましたが、ゼミとなると全然違いました。1年少ないのが惜しかったなって思うけど、知らないことがたくさんあったので、先生にはたくさん質問しました」。特に材料の名前が難しかったそうです。

「日本の浴衣のデザインが平面的だと感じていて、特に韓服は立体的にしたいと思い、ハスの花は立体感にこだわり描きました。絵画を学んでいたことが役に立ったかなと思います」という韓服は、卒業式で着る予定。美しく仕上がってとても満足していて、友人からも「キレイ」と好評なのだとか。韓服も浴衣も赤をテーマカラーとし、花の立体感はもちろん、葉の繊細な描写にもこだわった力作。

卒業後は韓国へ戻り、奨学金を受けながら染色の専門学校で学ぶ予定。天然染色指導者の資格取得をめざします。「韓国では染色について、理論的に学び知識を増やしていきたいです。資格取得後は、小学校などで指導者になることができます。若いうちにいっぱい勉強して、将来的には、自分の工房を韓国で運営することが夢。作家として活動していきたい」と、抱負を語ってくれました。

「大手前大学に来たことで染色に出会えました。授業で興味を持つようになり、運命を感じたんです! いつも締切ギリギリに作品を仕上げて大変だったけど、日本で学んだ染色を韓国で活かしていきたい。もっと学びたかったので、少し物足りない気持ちもありますが、3年前より成長したと感じています。韓国の大学に通っていたら、普通の学生だったと思う。異国での暮らしも、家族と離れての一人暮らしもなにもかもが初めて。めげそうな時は、韓国を代表して来ているんだという意識を持って乗り越えました。留学して、責任感が持てるようになったと思います」と、充実の3年間だったと振り返るキムさん。

最後に、ゼミを担当した今福教授からキムさんにメッセージをいただきました。
「大手前大学を選んでくれてありがとう。いい学生に恵まれたと思います。1番うれしいのは、日本で染色をすごく面白いと思ってくれたこと。そしてこんな素敵な作品を作ってくれたこと。そしてキムさんに出会えたことが、私の人生のプレゼントだと思います」。

卒業後は韓国での活躍はもちろん、染色を通じて日本との懸け橋となってくれることを願っています。頑張ってください。

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