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【地域連携】公開講演会・座談会「御影公会堂の修復と歴史文化的価値」を開催

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大手前大学史学研究所などはこのほど、神戸市東灘区の神戸市立御影公会堂で公開講演会・座談会「御影公会堂の修復と歴史文化的価値」を開催いたしました。講演会では、文化財としての価値に配慮して行われた修復工事を振り返り、建造物としての歴史文化的価値を「産官学」の視点から再確認しました。

公開講演会は、近畿産業考古学会が主催。本学の史学研究所と阪神文化財建造物研究会も共催しました。講演や見学会のほか、臨時にパネル展を設置し、同公会堂の歴史を振り返りました。御影公会堂は、1933年に建設され、地元に親しまれてきておりましたが、築80年を超えたため、耐震補強などを含む大規模な改修工事が行われ、2017年4月に完工していました。現在、神戸市は国の登録有形文化財の申請手続きを進めています。

講演会では、京都華頂大学の川島智生教授(史学研究所共同研究者)が戦時中の空襲や阪神・淡路大震災を耐え抜いた同公会堂の歴史を振り返ったほか、修復工事を施工した阪神文化財建造物研究会の山﨑誠代表理事は、地下の食堂で使われていたスチール製のサッシをオリジナルのまま使用したことなど、景観の保護に努めたことなどを強調していました。

続いて川島教授がコーディネーターを務め、山﨑氏や神戸市住宅都市局建築技術部の奥村由和氏、阪神文化財建造物研究会副代表理事の藤井成計氏、大手前大学メディア・芸術学部の玉田浩之准教授が参加した座談会も行われ、玉田准教授は「公会堂を文化財として保存するだけでなく、施設として活用を模索することも必要」と提案しました。

このほか、近畿産業考古学会による研究発表講演会も行われ、本学現代社会学部の二階堂達郎教授と総合文化学部の貝柄徹教授(いずれも史学研究所構成員)は、神戸港・兵庫運河の景観調査の中間報告を実施。海上からの神戸港や神戸製鋼所の高炉の映像を紹介しました。
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