栄養を、暮らしに生かす

栄養コラム

食事や栄養は、私たちの生活と切っても切れない関係。せっかくなら正しく取り入れていきましょう。 栄養のバランスを考え「主食・主菜・副菜・汁・デザート」を摂る。
これが食生活の基本ですが、暮らしにちょっと役立つ栄養の豆知識をご紹介します。

食べる前に知っておきたい糖化の仕組み
いよいよ受験シーズン到来。思いっきり頭を使うとお腹も減りますよね。だからといって、食事のとき、好きなものから好きな順に食べていませんか?実はそれ、「肌トラブル」や「肥満」の原因になっているかも。本題に入る前に、まずは皆さん、「食後高血糖」という言葉をご存知ですか?白米やパン、甘い飲料やお菓子など、糖質の多い食事を食べた後、急激に血糖値が上がる現象を言います。さらに、体が処理できず残った糖は脂肪に変わり、体内のたんぱく質と結びついて起きるのが「糖化」。この糖化こそ老化の黒幕です。肌のたるみやシワ、くすみ、肥満の原因となります。じゃあ、大好きな白米を我慢しなきゃいけないのかって?いえいえ、そんなことはありません。食べる順番に気をつけるだけで、手軽に血糖値の上昇を抑えられるんです。
食物繊維で糖質の吸収を穏やかに
ポイントは、食物繊維→たんぱく質→炭水化物の順に食べること。野菜や芋類、豆類、海藻などにたっぷり含まれる食物繊維には糖質の吸収を緩やかにする働きがあります。最も血糖値を上げやすい炭水化物の前に食べることで血糖値の急激な上昇を抑えることができるというわけです。糖化は20歳を過ぎる頃から分解力が低下すると言われています。ある研究によると、一度糖化すると半減するまでに、肌で14.8年、軟骨組織では117年もかかるそう。今後の大学生活、そして、その後の将来をエンジョイするために、今のうちから食べる順番に気をつけてみてはいかがですか?

医師の5割以上が人の免疫力低下を感じている!?
冬が近づき乾燥してくると、流行りだす厄介なもの・・・。そう!風邪です。受験生のみなさんは、試験に影響を与えないよう体調管理をすることも大切ですよね。うがい・手洗いを習慣にしている人も多いのではないでしょうか?ところが最近、一般内科医へのアンケートで医師の5割以上が「最近、免疫力が弱まっている人が増えている」と答えたそう。ぜひ食事で、風邪に負けない身体を作っておきたいですね。風邪の原因となるウィルスから、私たちを守ってくれるのは鼻やのどの粘膜と身体の免疫機能。これらを強くしてくれる栄養素とは、どんなものなのでしょうか。
栄養バランスが防御壁を強くする!
免疫力アップのために大切なのは、栄養のバランス。風邪予防に効く代表的な栄養素、ビタミンA、たんぱく質、ビタミンCを欠かさないようにしましょう。ビタミンAには、ウィルスが進入する鼻やのどの粘膜を保護する働きが。レバーなどの動物の肝臓やチーズの他、緑黄色野菜に多く含まれています。たんぱく質は、免疫抗体などの材料となります。たんぱく質が不足すると、人体を構成するたんぱく質が分解されて体力が落ちてしまうので要注意。キウイやみかんに多く含まれるビタミンCは、白血球の免疫機能を高めてくれます。そして忘れてはいけないのが、免疫細胞の約7割が集中している腸の環境を整えること。ヨーグルトや食物繊維の豊富な根菜類を食べるようにしましょう。こうして見ると、どれも日常的に摂取することが難しい食材ではありませんね。いつものおやつをフルーツやヨーグルトに変えてみたり、コンビニ弁当にサラダをプラスしてみたりと、一工夫加えてみるのがオススメです。

肌の不調は、内臓の不調サインかも?
きちんと毎日洗顔・ケアしていても、にきびが治りにくかったり、なんとなく顔色がくすんでいたりということ、ありませんか?新たな出会いのある春なのに、受験疲れで肌がボロボロ・・・なんてことがないよう、春に向けて肌の調子も整えたいものです。実は東洋医学では、顔の不調の表れる位置は内臓の不調とリンクしていると言われています。足つぼマッサージで、痛い場所から身体の悪い場所が分かるのと同じですね。もちろん、肌荒れの原因が100%内臓の不調とは言えませんが、自分の体調を理解するためのヒントにはなるかもしれません。それでは、肌荒れに対する対策を顔のパーツごとに見ていきましょう。
顔のパーツを見て体調をチェック。
額の乾燥や吹き出ものは、腸に老廃物がたまり身体の回復力が鈍くなっている傾向があります。食物繊維を多く含む根菜類などを食べてデトックスしましょう。頬の肌荒れは肺の不調が原因かも。クッキーやパスタなど粉ものを摂り過ぎていませんか?βカロテンを豊富に含み肌の乾燥を防ぐ緑黄色野菜を食事に取り入れてみて。あごは子宮など婦人科系の器官に負担がかかっている可能性が。根菜類や生姜の入ったスープなど身体を温めるものを食べ、冷えに注意しましょう。唇の荒れは、胃が疲れているサイン。食べ過ぎや油の摂り過ぎに気をつけ、生活習慣を見直してみましょう。いかがでしょうか?なんだか、鏡で自分の肌をチェックしてみたくなりますよね。なんとなく体調が優れない、肌の調子が悪いというとき、薬やスキンケアに頼る前に、肌をヒントに食事で内臓に働きかけてみてはどうでしょうか。もっとも美肌のためにも栄養のバランスを考えることが最優先であることはお忘れなく。