Food Journal

モグモグ、すくすく。子ども食堂で大きく育って。

国民全体の平均所得の半分に満たない人の割合を示す「相対的貧困率」が、日本の子どもは2012年に16.3%に達したほど深刻化(出典:2014年に厚生労働省が発表した国民生活基礎調査)。「一日の栄養源は給食だけ」「夜ご飯はひとりぼっちでコンビニ弁当」という子どもたちも決して少なくはありません。そこで子どもたちに温かなご飯を提供して、みんなで食べよう!という取り組みが「大手前子ども食堂」。現在では全国100か所以上で運営されるまでになりました。そんな活動に私たち、大手前大学も参加。いたみ稲野キャンパスで「大手前子ども食堂」を不定期で開催しています。この活動の中心になるのは健康栄養学部の学生たち。栄養面や彩りなどに配慮したメニューを考え、調理実習室で調理まで担当。すべての子どもたちがすくすく育つ未来を夢見て活動しています。

【地域連携】第2回「大手前子ども食堂」開催しました!

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食べることは、生きる楽しみであり、人と大学がつながるきっかけが大手前子ども食堂にあります。

海外セレブもアスリートもグルテンフリーに夢中!?

次々と誕生しては消えていくダイエット・キーワードですが、2016年に脚光を浴びたもののひとつが「グルテンフリー食品」。もともとは小麦アレルギーや、セリアック病などのグルテン関連疾患を持つ人々のために生まれたものでしたが、プロテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ選手やモデルのミランダ・カーさんが紹介したことをきっかけに一般の人気に火がつきました。「グルテン」は小麦やライ麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種で、「グルテンフリー食品」はグルテンが入っていない食品のこと。食欲増進作用があるグルテンを控えることで、食べ過ぎを防ぐことができると言われています。日本の主食である米や、豆腐の原料になる大豆はグルテンフリーです。そのため海外からも注目を集めていますが、実は健康な人がグルテンフリーの食事をすることのメリットは医学的に証明されているわけではありません。管理栄養士としてはその効果を正しく理解しておくことが大切ですね。

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グルテンは小麦粉に水を加え捏ねることででき、うどんのコシもグルテンでつくられます。

健康寿命を延ばす鍵は食習慣にあり?

高齢化社会が進む日本において、着目されつつあるのがWHO(世界保健機関)が提唱した「健康寿命」という考え方。その時0歳の人がその後どれくらい生きるのかを示す「平均寿命」に対し、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを指します。少子化が進む日本では、高齢者の介護費用、医療費用の増大は大きな課題。そこで今、介護や医療に頼らないように、運動や食生活の改善などで病気の予防に力を入れて元気で過ごせる「健康寿命」を延ばそうという動きが活発化しています。2016年に行われた日本健康会議の懇親会では青森県の「減塩」などが取り上げられました。高齢になりからだに症状が現れてから治療するのではなく、若い頃からきちんとした食習慣を心がける。日本の社会を維持するためにもとても大切な取り組みです。

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子どもの時からバランスのとれた「朝・昼・夕」3度の食事が重要!

メタボに高血圧、糖尿病。子どもだからって、安心していられません。

メタボリックシンドロームや高血圧、糖尿病と聞けば、イメージするのは運動不足の中年男性でしょうか?実は今、子どもたちの中でも肥満問題が顕在化。小児肥満の子どもは、その約70%が成人肥満に移行すると考えられており、高度の小児肥満は高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を合併する可能性が高いという研究結果も出ているんです。 小児メタボリックシンドロームを防ぐには、生活習慣の改善が何よりも大切です。例えば、朝食を食べず、脂肪や塩分の多いスナック菓子などの間食を取り、テレビゲームに興じていてはからだに負担がかかって当然。子どもの頃から健康的な食・生活習慣を心がけ、将来にわたって健やかな人生を過ごせるよう、正しい食の知識と情報を発信していくこともまた、管理栄養士の仕事です。

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おやつの摂り方、睡眠の取り方、身体の動かし方までトータルに提案する能力が必要です。

長寿県・長野の気になる食習慣データ。

長寿の県といえば、長らく沖縄が有名でしたが、2013年には長野がその座に輝きます。長寿の県となった長野ですが、昔からそうだったわけではありません。かつては脳卒中の死亡率が全国1位を記録したこともありました。そもそも長野は四方を山に囲まれており、さらに真冬には雪害に見舞われることも多々あることなどから、昔から漬物など保存食が重宝されてきました。そのためどうしても塩分摂取量が多くなり、脳卒中をはじめとした病気につながっていたのです。そこで長野では県をあげて減塩に取り組みます。「減塩教室」や「減塩カレンダー」で県民の意識を変革。着実に寿命を延ばしていくことに成功したようです。長寿となった要因には生活区域が他の都道府県より高い標高にあり、生活しているだけで心肺機能が鍛えられていた、という側面もあるようですが、食習慣の改善によるところが大きいのは他県に住む人たちにとっても見逃せませんね。

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減塩だけじゃなく、長野県は野菜摂取(1日350g)が優れてる!

話題のIT企業は社員食堂も最先端でした。

「タニタ食堂」でも注目を集めるようになった、企業の社員食堂。実は今をときめくIT企業も驚くほど社員食堂サービスを充実させているんです。たとえばGoogle日本法人は、東京の景色を一望できるゴージャスな社員食堂「Yedo(江戸)cafe」をオープン。朝昼晩すべてのメニューを無料で提供。Yahoo!には「BASE6(ベース・シックス)」という社員食堂があり、エネルギッシュに働くためのサポートを食を通して行っています。日本発の企業としては楽天だって負けていません。フードコートのような施設「楽天食堂」を社員専用にオープン。一つひとつの料理のできにもこだわっており、寿司職人もいるのだとか。その他にも日本マイクロソフトやDeNAも充実した社員食堂を展開しています。働くことのエネルギーは、食べることから生まれている。そんな当たり前を大切にするからこそ、世の中を動かすようなサービスを生み出せるのかもしれませんね!

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社員食堂は健康の保持増進が目的です。美味しさと食育の両立が鍵になります!