Food Journal

タマゴ好きに朗報?! コレステロールの意外な事実

卵は1日1個まで。そんな注意を耳にしたことはありませんか? その根拠となっていたのは厚生労働省が発表する「食事摂取基準」。長らく『コレステロールの目標量(1日):成人男性750mg未満、成人女性600mg未満』と示されてきましたが、最新の2015年版からは摂取基準の項目からコレステロールが撤廃されました。そもそもコレステロールは脂質の一種で、細胞膜やホルモン、ビタミンDなどを作る材料。毎日新たに一定量必要になるため、私たちは主に肝臓で多くのコレステロールを合成しており、食事による影響はわずかでした。また、食事から多く摂れば体内で作る量が減り、逆に少なければ体内でたくさん作るというように、血液中の量を調整する機能まで備わっているのです。とはいえ、これからは「無制限でOK!」かというとそういうわけではありません。すでに高コレステロール血症と診断されている人や、親がそれに該当する人は要注意。また、コレステロールは自らの体で合成できるため、食事から積極的に摂取する必要がある栄養素でもありません。あくまでも美味しくほどほどに、をお忘れなく!

「何を食べるか」から「どう食べるか」に変えて血糖値をコントロール

糖尿病の治療や予防の基本は、食事療法。これまでは食品交換表と照らし合わせながら、自分に合った摂取エネルギー量に収まる料理の献立を考える必要があり、その煩雑さから長続きしにくいという難点がありました。一方で「料理ごとの栄養バランスやエネルギー量などを細かく計算する必要がない」と関心を集めているのが、「何を食べるか」ではなく「どう食べるか」に着目した方法です。具体的には(1)食物繊維の多い野菜料理、(2)たんぱく質中心のメイン料理、(3)糖質中心の主食(ごはん・パン・めん類など)、の順番を守って食べるだけ。野菜やきのこ、海藻などに含まれる食物繊維は糖の消化・吸収を抑える作用がある上、先にサラダやおかずでお腹を満たしておくことで、主食の量を減らす効果も期待できます。実際にこのルールを守るだけで、過去1~2ヶ月の血糖値の平均をはかる目安であるヘモグロビンA1cが下がったという報告も。血糖値が上がらなければインスリンの分泌が少なくて済み、肥満や糖尿病などの予防にもつながるので、ぜひ覚えておきたいですね。

もう惑わされない「砂糖の色問題」

白い砂糖と茶色い砂糖、皆さんはどちらが好きですか? 「白い方は漂白して体に悪そうだから、茶色の方が好き」、そんな風に思っている人も少なくないかもしれません。この「砂糖の色問題」、あるテレビ番組で「白も茶色も自然の色、そしてどちらも成分にほとんど差はない」と紹介されたことをきっかけにインターネット上で大きな話題になりました。しかし、「砂糖がどのように作られているか」を知っていれば、それほど驚くべきことではありません。砂糖の原料は天然のサトウキビやテンサイ。そこから「原料糖」を取り出し「結晶」と「蜜」に分離したのち、「結晶」を液状にして濾過したものが白い『上白糖』に、「蜜」を煮詰めて結晶化したものが茶色い『三温糖』になります。栄養素の違いも日常生活で使用する量から考えると、ほんのわずか。だから、どちらにしようか迷ったら味の好みや利用シーンから選べば問題ありません。加工品がどうやってできていて、私たちの口にどんな風に入っているのか。間違った情報に惑わされないためにも、正しく理解しておくことが大切です!

平均寿命を全国1位にした「野菜食べ隊」のスゴイ実力

2017年12月に厚生労働省が発表した都道府県別平均寿命によると、男性では81.78歳の滋賀県が初の日本一に。その躍進を支えたのは「野菜食べ隊支援事業」と名付けられた、県をあげてのプロジェクトでした。目標は県民一人ひとりが1日に350グラムの野菜を摂ること。そのために、約3600人の健康推進員がレシピを配布して食事のときにプラス1品の野菜料理を食べる習慣をつくるなど、地道な活動を展開。そのおかげで県民の意識が向上し、高血圧の原因となる食塩の摂取量の低さで全国5位、喫煙率の低さで全国1位、がん死亡率の低さで全国2位、男性の脳血管疾患による死亡率の低さで全国1位という好成績を弾き出すまでになりました。また、食生活では滋賀県の伝統料理も見逃せないポイント。郷土料理である鮒寿司に含まれるビタミンB1は、糖質の分解を助け、中枢神経や末梢神経の機能を正常に保つ効果を発揮。佃煮が有名なコアユも骨が柔らかく丸ごと食べられ、カルシウム満点の食材です。もともと持っていた健康的な食文化と県民の食の意識改革で長寿県へ。滋賀県の取り組みにこれからも要注目です。

現代人は低体温?!たんぱく質で体温アップ

約60年前の日本人の平均体温は36.89±0.34℃でしたが、現在は、36℃以下の低体温の人が多くなっています。原因は運動不足による筋肉量の低下、食生活、睡眠不足などが言われていますが、体温が下がると血流が悪くなり免疫も下がって病気に罹りやすくなってしまいます。私たちは、食後、食べ物からの栄養をエネルギーに変えて体温を維持していますが、体温には1日のリズムがあり早朝がもっとも低く、午後になるにつれ上昇し夕方にもっとも高くなります。体温を上昇させるにはいくつか方法がありますが、一番簡単な方法は朝食にたんぱく質を摂取することです。食事によって体内に吸収された栄養素は分解され、消化・代謝などにより熱を発生します。これを食事誘発性体熱産生と呼んでいますが、食事誘発性熱産生でどれくらいエネルギーを消費するかは栄養素によって異なります。たんぱく質は他の栄養素よりも多くのエネルギーを消費するため、1日の中で体温が低い朝に肉や魚や卵などたんぱく質の多い食品を摂取することは、体温を上昇させることによる免疫力アップにつながります。

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