江戸時代の「心」を知りたい。
その手がかりは
歴史の知識でした。

総合文化学部 比較文学専攻
(現:日本とアジアの文化・文学専攻) 4年生
渡部 晃大さん

兵庫県立尼崎北高等学校 出身

私は日本文学に興味があり、卒業論文で江戸時代の作家、上田秋成の作品を研究しています。高校の国語とは違い、大学の研究では複数の資料から作品の特徴や表現技法などについて調べ、そこから自分なりの解釈・考察を導き出す必要があります。一つの文学作品を深く読み解くには、作中の人物理解・心情把握に大きく影響する習俗への理解が必須。私はたまたま興味があって日本史専攻の授業を履修していたため、この知識が作品の理解を深める上で役立ちました。歴史を学ぶことで、各時代の価値観や流行を知り、上田秋成の作品と、その他の時代の作品とを比較・俯瞰できるようになるのです。また同専攻の「古文書学入門」では、いわゆる“くずし字”を解読。江戸時代に書かれた文献の原典にも調査の幅を広げ、より詳細に当時の情報に触れられるようになりました。このように、歴史の知識を自分の強みとすることで、さらに研究を深めていきたいと思います。

渡部さんの学びスタイルは、
主専攻+αモデル

デザイン・造形美術専攻 + 英語コミュニケーション専攻

研究に役立った専門科目

日本文学入門

日本古来の文学作品を鑑賞することで、過去と現在の日本における共通性や違いを学び取ります。

研究に役立った専門科目

古文書学入門

近代の古文書を対象に、日本史の研究上必要となる史料を取り扱える基礎的な力を身につけます。

総合文化学部

歴史・文化・言語を
幅広く学び
個性的な教員陣と
専門分野を究める!

国際化がますます進む日本では、多文化との関わりは他人事ではなくなってきました。そんな現代を生きる上で必要なのが、自分たちのアイデンティティをしっかりと把握した上で、さまざまな文化を理解すること。大手前大学の総合文化学部はあらゆる社会の基層である「歴史」「文化」「言語」を幅広く学べる場所です。世界各国のネイティブスピーカーや歴史・文化・文学・言語学・国際関係のプロフェッショナルで個性豊かな教員陣が、これからの時代に生きる力と専門分野を究める力をつけるため、あなたを手厚くサポートしていきます。

取得できる資格

  • 高等学校教諭一種免許状
    (国語・地理歴史・英語)
  • 中学校教諭一種免許状
    (国語・社会・英語)
  • 司書〈国家資格〉
  • 学芸員〈国家資格〉

目標とする資格

  • 実用英語技能検定(英検)
  • 全国通訳案内士〈国家試験〉
  • 観光英語検定
  • TOEFL®テスト
  • TOEIC®Listening &
    Reading Test
  • 日本語教育能力検定
  • 中国語検定試験
  • ドイツ語技能検定試験
  • 実用フランス語技能検定試験
  • 「ハングル」能力検定試験
  • 韓国語能力検定試験

国際コミュニケーションコース

英語コミュニケーション専攻

世界とつながり、
自己を成長させるための
英語力を身につける。

第二言語としても幅広く利用され、母国語と英語の2つを日常的に使いこなす人たちが世界中でますます増えています。本専攻では「聴く」「話す」「読む」「書く」という4要素をトータルに学べるのが特徴。さらに英語で考え、発表し、ディスカッションできるレベルまで基礎から段階的に成長でき、着実に語学力をアップしていけます。また、伝達手段の“道具”として語学力を向上できることはもちろん、外国人のクラスメイトと身近でふれあえる環境は、異文化を互いに理解し合うというコミュニケーションの本質を体感するのにもぴったりです。

専攻の学びのポイント

  1. 英語は世界の共通語。

    世界でもっとも多く使われている第二言語「英語」の役割は想像以上に重要です。母国語と英語(共通語)、2つの言語を日常的に使う人が世界中で急速に増えている今、共通語としての英語を使いこなす力が私たちに求められています。

  2. コミュニケーションの基礎から
    スタート。

    「聴く」「話す」「読む」「書く」という4要素を総合的に学ぶことによって、コミュニケーションの基礎的な力を身につけていきます。さらに、英語で考え、発表し、そして討論できるレベルまでの段階的学修システムによって、コミュニケーションの「道具」としての英語力を身につけます。

  3. 心をオープンにして
    相手に向き合う。

    自分の思いを言葉の異なる相手に、英語という便利な道具を使って伝える技術を学びます。
    人は互いのことを知りたいから言語を学ぶのです。オープンな人間関係抜きに英語学修の上達はありません。人と人との関わりを大切にする語学学習をめざしています。

4年間のカリキュラムの流れ

  1. 1年生

    「聴く」「話す」「読む」「書く」という英語力の4要素を総合的に伸ばします。

  2. 2年生

    短文を多読することにより、英文を理解する力、正しい英文を書く力を身につけます。

  3. 3年生

    英語で質問・討論したり、多くの人の前でプレゼンしたりする能力の獲得をめざします。

  4. 4年生

    留学して一般科目を受講、修得できるレベルの英語能力を確かなものにします。

学生インタビュー

英語コミュニケーション専攻 3年生

山形 愛さん

大阪府立柴島高等学校 出身

英語力を身につける環境は理想的。
あとは、授業に臨む
積極的な姿勢で決まります。

本専攻の特長は、ネイティブの先生が授業を行ってくれるところ。授業は出身国が異なる先生たちと会話をしながら進んでいくので、英語力を身につけるだけではなく、さまざまな国の文化や教育、考え方に触れながら学ぶことができます。そして、その学びに必要なのは積極性です。ただ授業を受けるのではなく、自ら発言し、対話を重ねることで、英語力も知識も向上するのだと思います。現在は、外国人に日本語を教える日本語教員になるために勉強中。授業で培ったコミュニケーション力と異文化理解をさらに確かなものにしながら、日本で暮らす外国人を助け、日本の魅力を伝えられる日本語教員へと成長していきたいです。

ピックアップ講義

数十億人と、つながる力を 英語力を継続的に向上させるための力を、徹底習得

「LEO 400 Advanced Vocabulary & Note-taking」

英語力アップの近道は、とにかく英語を使うこと。本授業は、単語や文法をわかりやすく学ぶゲームや、少人数・多人数でのディスカッションなど参加型の学びを多く取り入れており、学生が主体的に英語を覚え、話せるようになる仕組みを整えています。特にディスカッションでは、約30もの幅広いトピックを扱っているため、さまざまな興味・関心を刺激しながら意見交換ができ、参加者全員が英語力の上達を実感できます。そうすることで勉強に対するモチベーションが高まり、ますますハイレベルなコミュニケーションを行えるようになるという好循環が生まれるのです。グローバル化が進むこれからの時代、語学の勉強は一生続いていきます。ぜひここで、そのための土台を作りましょう。

ゴードン・カールソン 准教授

国際コミュニケーションコース

国際関係学専攻

共通語としての英語を
駆使し、世界各地の情報に
精通した真の国際人をめざす。

今、世界で何が起こっているのか、日本はどのような立場なのかを知り、考えることで、世の中を客観的に見つめる力を身につけます。めまぐるしく変化する国際情勢は、現代の共通語である英語によって世界に発信されます。そのため、本専攻ではさまざまな講義を英語コミュニケーション専攻と共有し、情報分析の道具としての英語力アップに取り組んでいます。グローバルな視点から「今、生きている世界」を学び、必然的に英語力強化につながる「国際関係学専攻」。将来、世界を舞台に活躍したいと考えている人に、まさにぴったりです。

専攻の学びのポイント

  1. 国際関係や民族間の
    問題を歴史的に学びます。

    なぜ国際的な対立や紛争が絶えないのか、世界はどのような方向に向かっているのか、日本はその中でどのような立場に立っているのかなどについて学び、共に考え意見を交わし、互いの考え方の違いから学ぶ力を養います。

  2. 多様な価値観を知ることで、
    自らの文化を「発見」します。

    国際交流においてもっとも重要なのは、自分の価値観(常識)が絶対的なものではないと知ることです。その上で歴史や文化について学び、その価値を知ることが、国際関係を学ぶ上での大切な要件になります。

  3. 「地球市民」の視点から国際
    交流や援助活動を学びます。

    政府間の関係だけでなく、市民同士のつながりを大切にし、国際協力関係を生み出しているNGOなど民間機関の活動について学びます。また短期海外研修などの実践を通して、国境を超えた発想と行動力を培います。

  4. 日本の文化を英語で学びます。

    国際関係学において、世界共通語としての英語の役割はことに重要です。英語を英語で学ぶLEOに加えて、本学では、「日本」について英語で学ぶ科目群を設置していますので、これらの科目を履修することを推奨します。※Language Education of Otemae

4年間のカリキュラムの流れ

  1. 1年生

    異文化を鏡として自分の国や文化を「発見」するための基本的技術を学びます。

  2. 2年生

    国際関係に関わる事例を取り上げ、メディアの情報を読み解くための演習を行います。

  3. 3年生

    それぞれが利害の対立する紛争当事国の代表であると仮定して、ディベート演習を行います。

  4. 4年生

    本専攻で学んだ成果を論文としてまとめ、研究発表会を行います。

学生インタビュー

国際関係学専攻 4年生

雨野 由華理さん

神戸常盤女子高等学校 出身

「正しさ」って、何だろう。
その答えを、探し続けた4年間でした。

当初はこの大学で歴史を学ぶつもりでしたが、1年生のときに受けた授業で自分の中の常識をひっくり返され、もっと深く学びたいと思い国際関係学に専攻を変更しました。なかでも印象的だった授業が「マイノリティから見た世界」です。私が好きな「歴史」とはいわゆる勝者が作り上げた物語でもあり、弱者・少数派の人たちから見た歴史とはまったく異なるのだと知りました。多くの人が密接に関わり合う国際社会において、自分以外の立場からものごとを捉える姿勢は、今後ますます重要になっていくと思います。本専攻で学んだ、多様な価値観を尊重できる国際人としての視点を、これからの社会人生活でも大切にしていきたいです。

ピックアップ講義

「語られてこなかった」歴史を学ぶ 少数派の視点から、世界を「再発見」。

「マイノリティから見た世界」

私たちが言う「歴史」とは、多くの場合、各時代でもっとも権力をもつ「多数派」によって記録され伝えられてきたものです。コロンブスがアメリカ大陸を「発見する」1万年以上も前にアジアに起源をもつ先住民族がすでにこの地に住んでいたという例を出すまでもなく、歴史は重層的にからみ合った事実の連鎖です。本講義では、少数派である「マイノリティ」の歴史に焦点を当て、これまで見落とされてきた視点で歴史を再点検します。具体的には近・現代アメリカ史における日系移民と、その子孫である日系アメリカ人に焦点を当てて、世界を違った角度から見直します。新しい視野を得て生き方の選択肢を広げたいと考えている学生に勧めたい授業です。

安藤 幸一 教授

国際文化コース

ヨーロッパとアメリカの
文化・文学専攻

世界で大きな影響力を持つ
2つの地域について、
文化的側面から理解する。

ヨーロッパ・アメリカの科学技術は日本の近代化のお手本となり、また欧米の文化はファッションや料理をはじめ、私たちの暮らしにも深く根づいていますが、その違いは依然としてたくさん。例えば日本人が手招きをする仕草がヨーロッパ・アメリカでは「さようなら」を意味したり、がっかりした時に私たちが背中を丸めるのに対して、ヨーロッパ・アメリカでは天を見上げたり。そんな日本と欧米の違いをファンタジー、スポーツ、音楽、映画など、身近なテーマで深く学べるのが特徴。異なる文化圏の人たちの考えを理解することは、グローバル化する社会で生きていく私たちにとって大きな力となります。

専攻の学びのポイント

  1. 文化を通じて多角的な視点を養い、
    グローバルな思想へとつなげます。

    日本に多大な影響を与えてきた伝統文化のヨーロッパと新しい文化のアメリカ。この2つの世界は、地域研究、文化史など多様な視点から、それぞれの領域を超えて学ぶことのできる興味深い対象です。

  2. ギリシャ神話もアメコミも。
    卒業研究のテーマは多彩。

    以下は卒業研究のテーマの一部です。
    ギリシャ神話、北欧神話、アーサー王物語、ロード・オブ・ザ・リング、ハリー・ポッター、グリム童話と魔女、クリスマスの文化史、コーヒーと依存、アフタヌーンティーとスイーツ、肥満大国アメリカの未来、アメリカン・コミックスに見る国民性、など。

  3. エンターテインメントを切り口に、
    欧米の文化を比較・考察。

    ウィーンのオペラからブロードウェイのミュージカルへ、神話・伝説からハリウッド映画、ディズニーアニメへ。ヨーロッパで培われ成熟した文化は、アメリカで熱気あふれる新しい文化へと発展しました。近現代の日本に大きな衝撃を与えたこれらの文化を比較・考察します。

4年間のカリキュラムの流れ

  1. 1年生

    ヨーロッパ・アメリカに根づいた文化の魅力を身近な視点から捉え、比較文化の基本を理解します。

  2. 2年生

    食、物語など、各地域の文化の特性や独自性を理解し、それを基礎にして比較文化の手法を学びます。

  3. 3年生

    各地域の社会的・歴史的背景を学び、資料、文献から独自性、共通性、関連性などを考察します。

  4. 4年生

    研究してきた地域の文化についてテーマを設定し、調査・分析を経て卒業論文を書き上げます。

学生インタビュー

ヨーロッパとアメリカの文化・文学専攻
3年生

篠原 茜さん

大阪府立緑風冠高等学校 出身

私の学びを深めてくれるのは、
多様な関心を持つクラスメイトたち。

本専攻はフィールドがとにかく広く、研究テーマの宝庫だと思います。欧米の文化や文学は、特にテレビゲームや映画などの題材になることが多く、日常で抱く関心を研究テーマと結びつけやすい分野。例えば、私は魔女を研究テーマにしていますが、同じ専攻の友人は「ヨーロッパにおける電気自動車の普及」についてや、「映画をもとに紐解くアメリカの歴史」など、本当に幅広く研究を行っています。異なる興味を持つ学生が集まるだけに、自分の研究発表に対して思いもよらない観点から質問をもらえ、研究のヒントとなるのも本専攻のメリット。さまざまな関心を持つクラスメイトの視点を借りながら、自分の興味を多面的に深めていけますよ。

ピックアップ講義

本当の欧米を、まだキミは知らない 欧米のリアルな文化を、リレー形式で専門家から学ぶ。

「ヨーロッパ・アメリカの文化に親しむ」

「欧米」とひとくくりで語られがちな、ヨーロッパとアメリカ。しかし実際は、その成り立ちから文化的特徴まで、それぞれで大きく異なります。本授業では、専門の異なる複数の教員がリレー形式で授業を展開。ヨーロッパ各国とアメリカの文化や歴史について、音楽や映画、物語、言語、食事、スポーツなどの観点から学んでいきます。この授業体系をとる最大のメリットは、各国の価値観や考え方をさまざまな角度から深く理解できること。同じ地域や、似た歴史を持つ国でも、習慣や価値観が異なると知ることで、世界を正しく把握できるようになります。あわせて、日本の文化的背景について改めて考えることで、自国と世界の文化・歴史に精通する国際人としての資質を養っていきます。

大島 浩英 教授

国際文化コース

日本とアジアの
文化・文学専攻

これからの日本の姿を
描くため、
近くて遠い
アジア諸国を理解する。

日本をはじめ、東アジアの隣国である韓国や中国、急成長中の東南アジアまで、幅広い国と地域の文化と文学を学べます。グローバル化が進む日本では、一般常識として日本文化・文学の正しい知識を持つことは不可欠。また、アジアからの訪日観光客増加にともない、各地の文化や風習を理解する人材へのニーズは日に日に高まりを見せています。そんな能力を育むために、講義形式はもちろん、DVDや写真などをふんだんに使った授業も充実。「こんな日本が、アジアがあったんだ」。そんな驚きときっと出会えます。

専攻の学びのポイント

  1. アジア全域の文化への
    造詣を深めます。

    比較文化では、衣・食・住から映画・音楽まで、日常や生活に密着した身近な文化を学習。本専攻では、日本語や日本文化について学ぶと同時に、アジア各地の言語・文化・文学に関する知識と知恵を広げていきます。

  2. 韓国、中国、東南アジアの
    大学と提携しています。

    大手前大学はアジア各地の大学と学生交流、学術交流の協定を締結しています。特に韓国の世宗大学には、多くの学生が短期研修や交換留学生として訪れており、互いの文化に直に触れつつ語学を修得する貴重な機会になっています。

  3. 日本とアジア文化の独自性と
    関連性を探究します。

    古くから日本の文化形成に多大な影響を与えた東アジアや、東南アジアの国々の文化を身近なテーマで学びます。各国の独自性と日本との類似性を学ぶことで、今アジアで起きている事柄への理解を深めることができます。

  4. 韓国の大衆文化に
    触れる機会も豊富です。

    今、日本をはじめ、世界中で話題のK-POPもこの専攻では学びのテーマ。先輩・後輩が一緒に集まり、それぞれの秘蔵の映像を共有したり、歌詞の研究会や「ハングル」能力検定試験対策の勉強会を開催したりしています。

4年間のカリキュラムの流れ

  1. 1年生

    日本とアジア各国の文化の特徴や関連性を理解します。

  2. 2年生

    日本、韓国、中国それぞれの文化を深く掘り下げます。

  3. 3年生

    語学、文学、書道など個々の文化領域を研究します。

  4. 4年生

    卒業研究として各国文化の比較研究や翻訳などに取り組みます。

学生インタビュー

日本とアジアの文化・文学専攻 3年生

岡山 夏芽さん

神戸市立兵庫商業高等学校
(現:神戸市立神港橘高等学校) 出身

似ているけれど全然違う。
異文化への理解が、
アジアの未来をつなぐのだと思います。

私は高校生の頃に韓国文化に興味を持ち、本専攻を選びました。それまでは“同じアジア圏にあるお隣の国”といった印象でしたが、「韓国の社会と文化」の授業を通して、政治や文化、国民性などさまざまな面で大きな違いがあると知りました。そのことを特に実感したのは、1年間の韓国留学のとき。韓国側の視点から日本文化や日韓交流史について学ぶ授業では、同じものごとに対する二国間の異なる認識や、外国から見た日本を知ることができてとても新鮮でした。文化を比較し、その違いを理解しようとする姿勢が、外国はもちろん日本への知見を広げることにつながります。今後はさらに学びを深めて、さまざまな場所で活躍できる力を身につけたいです。

ピックアップ講義

アジアを知れば、未来が見える 韓国、中国、東南アジア、南アジアの社会や文化を深く理解。

「アジアの文化に親しむ」

あなたが活躍していくこれからの時代は、まさにアジアが主役の時代。近年、ビジネスだけでなくエンターテインメント、観光、留学などさまざまな分野でアジアへの関心が高まっています。そんなアジアに対する幅広い理解や知識を得ることは、あなたが将来の進路や仕事について考える際に大きく役立つでしょう。この授業では韓国や中国、東南アジア、南アジアなどアジア各国の社会や文化を、DVDや写真などのビジュアル資料を活用して解説。世界の大衆文化のトレンドを主導している韓国文化のイノベーションや、経済発展が続く東南アジアや南アジアの社会変化についてなど、最新の動向を捉えたテーマを学修します。多様な文化に対する理解を深めることで、柔軟な考え方を身につけましょう。

チャン キグォン 教授

史学コース

日本史専攻

史料に基づき、
正しく歴史を理解する
姿勢と探究心を育む。

高等学校までは「暗記物」のイメージが強い日本史ですが、実際は暗記すべきことや、その解釈も研究の進展によってどんどん変化していきます。本専攻ではそんな史実をただ覚えるだけでなく、「どうして起こったのか?」「どんな時代、社会のもとに発生したのか?」といった疑問を調べ、考え、自分なりの答えを導き出していくことを大切にしています。通説を見直し、新しい歴史像を探っていく過程で得られるのは、優れた調査能力や思考力。そうしたスキルの向上に気づいたとき、本物の知的な楽しさ、学ぶおもしろさを実感することができるはずです。

専攻の学びのポイント

  1. 史実をさまざまな視点から考察し、
    「なぜ起きたのか」を検証します。

    歴史上の出来事を覚えることが中心となる高校までの日本史とは異なり、本専攻では史実に対して「なぜ起こったのか」「社会背景はどうだったのか」といった疑問を持ち、多角的・客観的に追究。通説を見直し、新しい歴史像を探っていく“歴史を学ぶ醍醐味”を実感できます。

  2. 中世史・近現代史・文化史を網羅。
    フィールドワークも充実しています。

    日本史だけで3人のスペシャリストが揃っており、時代ごとの講義で幅広く学ぶことができます。また、考古学や地理学を併せて学ぶことで、原始・古代を含むすべての時代の知識を得ることが可能。京都・奈良・姫路へは電車で約1時間と近く、県内外でのフィールドワークに便利です。

  3. 中学・高校教諭、学芸員などの資格を取得するためのカリキュラムも充実。

    「大学で培った歴史の知識を仕事に活かしたい」という人のために、中学校の社会科教諭、高校の地理歴史教諭、博物館学芸員などの資格取得をサポートするカリキュラムを用意しています。所定の単位を修得すれば、資格を取得することが可能。将来の選択肢が広がります。

4年間のカリキュラムの流れ

  1. 1年生

    研究の基礎的ステップとして日本史の大きな流れと歴史上の重要事項を理解します。

  2. 2年生

    時代別や文化史などのテーマ別に、文献読解や史料の取扱方法など、基礎的な研究方法を学びます。

  3. 3年生

    各時代や文化史に関わる新しい研究方法を学び、古文書を含め専門史料を読み解き研究を深めます。

  4. 4年生

    学生の関心に基づき研究テーマを決め、指導教員の指導を受けながら、調査研究を行い発表します。

学生インタビュー

日本史専攻 3年生

小椋 妃織さん

尼崎市立尼崎双星高等学校 出身

歴史を学ぶことは、
もう一つの「目」を手に入れること。

私は大学で学ぶ歴史の「厚み」に驚きました。もともと幕末期を中心とした日本史の学びを深めたくて本専攻を選びましたが、各時代を担当される先生方の知識と熱量がすさまじく、講義では実際にその場にいたのではないかと思うような情景描写。興味がなかったテーマにもどんどん引き込まれていき、関心の幅が広がりました。すると日本の歴史全体をより深く理解できるようになり、歴史を題材にしたドラマやアニメなどの作品を見たときに、当時活躍していた人物や出来事、前後の時代背景など、その時代の日本の様子がくっきりと思い浮かぶように。このように、この世界の成り立ちをイメージする視点を得られたことは今後、ほかの学びを深める上でも自分の強みになると思います。

ピックアップ講義

「ナマ」の歴史を味わおう 原典から読み解く、日本の歴史。

「日本近代史基礎演習」

最初はまったくわからなくても、少し読めるとすごくおもしろくなる。それが本授業で扱う「古文書」の世界。授業では、いわゆる「くずし字」を解読するためのガイドをもとに一緒に古文書を読みながら、当時の時代背景もあわせて理解。史料に基づき、歴史を紐解く楽しさを味わっていきます。古文書に触れる魅力は、昔の人々の暮らしの様子がわかるだけでなく、新しい歴史情報を発見できること。実際、古文書に慣れてきた学生たちは好奇心のままに読み進め、教科書にはなかったリアルな描写を見つけては、歴史への関心を深めているようです。歴史教科の教員になりたい、史跡巡りを楽しみたいなど、これからもっと歴史に関わっていきたいと思っている皆さんの受講をお待ちしています!

尾𥔎 耕司 教授

史学コース

東洋史・西洋史専攻

史料や文献を通じて
多角的に歴史を学び、
未来を進む羅針盤に。

史料や文献を通して東洋史と西洋史を多角的に検証することで、歴史との新しい向き合い方を見つけ出していく本専攻。単に史実を知るのではなく、定説に疑問を持ち、さまざまな角度から事実にアプローチするという、歴史を勉強する醍醐味をたっぷりと味わえます。歴史を学ぶ上では史実を「社会全体の動き」と捉えることが、なによりも大切です。歴史の中の出来事や人々の本質から教訓を得る作業は、現代、そしてこれからの時代を生きていくための地図を手に入れることにも大きな力を発揮。“古きをたずねて新しきを知る”学びが、あなたを待っています。

専攻の学びのポイント

  1. 東洋・西洋の歴史を幅広く学び、
    “史実”を多角的・論理的に追究。

    単に史実を知るのではなく、史実に対して疑問を持ち、さまざまな角度から見ることこそ、歴史の勉強の醍醐味です。見方が変わることで、歴史の新たな発見につながるかもしれません。東洋史・西洋史を、史料や文献を通して多角的に検証することで、新しい歴史の構築をめざします。

  2. あらゆる研究方法を通して、
    世界的視野と価値観を養います。

    時代別、地域別、テーマ別など、歴史を研究する方法は多岐にわたります。まずは入門科目で歴史の紐解き方を学び、自分の関心や興味に応じて時代、地域、テーマを追究。そのプロセスで、世界的な視野を培うことができ、自らの価値観を認識することにもつながります。

  3. 歴史を“社会全体の動き”と捉え、
    今後の社会や人間のあり方を考察。

    歴史を学ぶ上では、史実を“社会全体の動き”と捉えることが大切。歴史を研究することで、現代を理解することができ、よりよい未来を切り拓くヒントが得られます。歴史の中の出来事や人々の本質を捉え、それを教訓として、これからの社会や人間のあり方を探究します。

4年間のカリキュラムの流れ

  1. 1年生

    東洋史・西洋史の多様な側面を知り、歴史への関心を高め、歴史を研究する意味について考えます。

  2. 2年生

    研究に取り組む上で前提となる基本的な概説を学び、文献や史料の読み方などを身につけます。

  3. 3年生

    専門的な議論の仕方や史料分析の手法などを学びつつ、各自が追究するテーマを探ります。

  4. 4年生

    東洋史あるいは西洋史に関する未解決の問題を取り上げ、調査と分析を行い卒業論文にまとめます。

学生インタビュー

東洋史・西洋史専攻 4年生

淺野 拓磨さん

報徳学園高等学校 出身

激動の世界の、
数千年にわたる歴史を
リアルに感じられるようになりました。

私は教職課程の模擬授業で味わった挫折を強く覚えています。授業で説明することになっていた歴史上の出来事について、いざ教壇に立つとまったく説明できなかったのです。多国間の時代背景を理解せず、出来事の基本情報だけを覚えてしまっていたため陥った失敗。それ以降、一つの史実に対して因果関係やほかの国々への影響まで含めて理解するように努めました。すると各時代のさまざまな出来事が、世界各地で同時多発的に巻き起こる歴史ドラマを、まるで地球儀を回して見るように体感できるようになったのです。今は、このライブ感や歴史の楽しさを生徒たちに伝えられる教師になれるよう、勉強を続けています。

ピックアップ講義

あなたの知らない中国へ 文明の交差点「敦煌」の歴史を、古写本から解読。

「東洋史総合講義」

シルクロード上のオアシス都市、敦煌。今から1000年ほど前にそこで使⽤されていた古写本がおよそ100年前に偶然発⾒されました。この授業では皆さんに、貴重な歴史史料である「敦煌⽂献」の解読にチャレンジしてもらいます。もちろん漢⽂を読み解くのは簡単ではありませんが、ヒントをたどり答えを⾒つける過程がおもしろいのです。敦煌は東アジアに広がる中華⽂明と、中央アジア⼀帯に広がる遊牧⽂明・交易⽂明とが交差する場所。つまり敦煌の歴史を紐解くことによって、皆さんが学校の授業で学んできた「中国を中⼼にした中国史」だけでなく「中央アジアからみた中国」の姿も同時に⾒えてきます。今まで知ったつもりになっていた中国の姿がいかに⼀⾯的であったかに驚くことでしょう。

山口 正晃 准教授

史学コース

考古学・地理学専攻

世界の成り立ちを
解き明かすための、
2つの視点を養う。

考古学とは遺跡、遺物といった人類が残した痕跡の研究を通して、人の活動や変化を探究する学問。また、地理学は商店街から国、地球レベルまで、大小さまざまなスケールのエリア・空間を分析し、経済・社会との関係性や環境など、その特徴の把握に迫っていく学問です。どちらにも共通するのは書物から得られる知識だけでなく、本格的な発掘調査や、文化、自然を知るための現地調査などのフィールドワークを大切にしていること。自らの頭、体、そして五感をフルに働かせながら、人類の歩みと営みを解き明かす楽しさにあふれています。

専攻の学びのポイント

  1. 数多くの遺物が揃う
    「史学研究所」を活用。

    キャンパス内にある「史学研究所」には、調査や分析に使用する高度な設備があり、遺物なども貯蔵しています。さらに遺物は、手に取って観察することも可能。考古学を学ぶ環境としては、関西トップクラスといえます。

  2. 考古学に欠かせない
    「文化財科学」の知識を修得。

    考古学を学ぶ上で、科学技術を応用した「文化財科学」に関する知識は必須。本専攻では、遺物の内部を捉えるエックス線、正確に計量するレーザー装置など最新の設備が利用でき、それらを扱う技術や知識が身につきます。

  3. 幅広いフィールドで活かせる
    基礎的な専門力を養います。

    地理情報システム(GIS)を使用した実習的講義や現地調査を通して現状分析力を修得。また文献検索やレジュメ作成、発表・討論を行うゼミナールで企画立案力や問題解決力、プレゼンテーション力を磨いていきます。

  4. 現地調査を通して、
    “地理的な見方”を獲得。

    空中写真や地形図の判読の仕方、活断層の認定方法、環境の変遷などを読み解く技術を修得するほか、「現場を見る」ことを原則とし、「野外調査」や「巡検」を実際に体験する機会を設けています。

4年間のカリキュラムの流れ

  1. 1年生

    考古学・地理学はどういう分野か、入門授業を通じてさまざまな地域やテーマとともに理解します。

  2. 2年生

    概説講義や専門的な授業のほか、実習を通して専門分野に関する知識と理解を深めていきます。

  3. 3年生

    具体的にテーマを掘り下げた授業を行いながら、専門性の高い調査や研究、分析手法を身につけます。

  4. 4年生

    自分の関心に応じて研究テーマを設定し、資料の検討方法を学びつつ、卒業研究をまとめます。

学生インタビュー

考古学・地理学専攻 4年生

福田 逸生さん

鹿島学園高等学校 出身

見慣れた町の景色の
成り立ちを探るおもしろさがあります。

私が所属する地理学のゼミでは、フィールドワークを通して学生が主体的に疑問を見つけ、独自の調査を進めていきます。地理学といえば、地層や地形図の解析を行うイメージが強いかもしれませんが、自分が興味のあることを「地理学の視点」で探究できるのが、この学問のおもしろさ。例えば私はファッションに興味があり、大阪・北堀江や神戸・元町エリアが若者の町として発展した経緯について地理学的に調べてきました。人口分布や道路の整備状況などを分析することで、それぞれの町の発展の様子が見えてくるのです。本専攻には、そのような分析調査の専門ツールも整備されており、地理学の探究に最高の環境が用意されていると思います。

ピックアップ講義

未来のヒントは、過去にある 考古学のおもしろさと意義を、ギュッと凝縮して学ぶ。

「考古学の扉」

「考古学」と聞いて皆さんが思い浮かべるのは、遺跡の新発見や発掘など、テレビや映画で取り上げられることの多い分野ではないでしょうか。本来、考古学は遺跡や遺物といった現物資料/史料から過去を解明する学問。本授業ではまず、そのおもしろさを感じてもらいたいと思います。例えば遺跡について取り上げる場合、さまざまな遺跡の構造の違いや特徴を、映像や模型も扱いながらビジュアルでわかりやすく説明。また、その地域性や歴史背景も併せて紹介するため、博物館や現地の遺跡を訪れるのがもっと楽しくなるでしょう。そして皆さんに何より知ってほしいのは、文化財の重要性と保護。世界の歴史を掘り起こし、未来へとつなげる考古学の意義をお伝えできればと思っています。

森下 章司 教授