
半年間15回の授業で展開している「産学連携PBL」。2023年度1年生の「実践演習(マーケティングI)」では、
株式会社ワコール、株式会社サクラクレパス、株式会社コクミンから事前に提示されたテーマに沿って、
製品・サービスなどを提案する演習を行いました。ここでは2024年1月20日に行われた発表会の模様をリポートします。

テーマ
株式会社コクミンのテーマは、既存事業の中でメタバースやアバターの活用が有効な事業を探索し、特に有効と考えられる事業のメタバース及びアバターのサンプルを作成すること。

メタバースビジネスという
難題に挑戦。
テーマに取り組んだ学生2チームは、ともに数あるコクミンの事業の中から「化粧品販売」をメタバースに適した事業とし、メイク初心者や男性客などをターゲット客として想定。「アバターにより、周囲の目を気にせずゆっくり化粧品を購入できる」、「男性客もアバターに扮して、ショッピングを楽しめるようにする」といった提案をはじめ、「イベント性を持たせるため、ファッションショーを開催する」、「イベントとして化粧講習会を実施する」なども提案していました。


テーマ
株式会社サクラクレパスのテーマは「色と形の可能性」。多くの人が楽しい体験ができることで、継続・拡散する色と形の可能性を提示できる筆記具、画材・サービスです。どうすれば、より幅広い世代・年齢層へ「色や形」の関与度・興味度を高めてもらうことができて、それが継続・拡散することができるのか?

デジタル社会に様々な
視点から提案。
サクラクレパスのテーマに「デジタル化が進んでいる中でアナログでかくことの大切さ・面白さを発信できていない」という課題を挙げたチームは、デジタル化によって思いを書いて表す機会が少なくなったをターゲットに、気持ちを文字に表さず色で表す「色づける日記」を提案して、発表会では見事に優勝。その他、同じくデジタル社会の流れに沿える「新感覚なオンラインサービスの提供」を提案するチームもありました。


テーマ
株式会社ワコールから提示されたテーマは以下の4つ。
1.初めてのブラジャーを楽しく選んでいただくために。
2.社会課題の解決(LGBT、乳がんの方のケア、サステナビリティなど)。
3.男性向けの商品・サービスへの展開。 4. コアターゲットである20代前半に向けた販促。

ターゲットを明確化した
高い提案力。
上記のテーマより、1の「初めてのブラジャーを~~」という課題に取り組んだチームは、子どもたちに遊び感覚で受け入れてもらうべく、下着のデザイナー人生を送るシミュレーション「ゲーム」を提案。また、4の「コアターゲットである~~」を課題にしたチームでは「ホテルと提携して実際に商品を着用できるサービス」を掲げ、ホテル内に3DボディスキャンのSCANBEを設置するなど、より具体的なプロモーションを提案しました。
