大手前大学

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【学生の皆さまへ】新年の学長メッセージ

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2021年になりました。昨2020年は新型コロナウイルスの対応に追われた1年でしたが、私たち人間は共通の困難をかいくぐることによって、新しい世界を築いてきた長い歴史をもっています。

この共通の困難のあとにどのような世界が生まれてくるのでしょうか。将来の予測は難しいものですが、おおまかなことは分かります。まず、「やみくもな発展」よりも「のほほんとした世界」が好まれるでしょう。「競争や他人との比較」よりも「自分を大切にすること」が重要視されるでしょう。ただ、このような変化には十年ほどの歳月がかかるかと思います。

ここしばらく2021年や2022年という短期間で見ると、とりあえず解決しなければならない課題があります。「社会的距離」の問題です。大手前大学では学生たちと教職員との距離、学生たち同士の距離の〝親密さ〟を私たちの長所として自慢してきました。「社会的距離」はこの自慢の親密さとしばしば対立します。

私たちは新しい形の親密さを求められているということでしょう。私は大手前の教職員向けの新年の挨拶で、「道をたずねられ顔」という話をしました。イタリアなどでは、ふと顔を向けると、道をたずねて欲しいという顔をした地元の人たちがほほえみながら待っていることがあります。新型コロナでギスギスしがちなキャンパスで、私たちも「道をたずねられ顔」になりたいね、というような話です。困難な時期を皆で乗り越えましょう。

大手前大学 学長 鳥越皓之

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