健康栄養学部3年生の臨床栄養学実習Ⅰについてご紹介します。
この実習では疾病の症例をもとに栄養管理計画書の作成演習や患者の容態に合わせた治療食の調理実習を行います。

今回は消化管などのしょうがいの理由で食材の硬さに制限がある治療食の「流動食」と「5分粥食」について勉強をしました。
流動食では「ココア葛湯(濃度5%)」「豆腐のすり流し汁」「野菜ポタージュ」「二色ゼリー」、軟菜5分粥食では「5分粥」「パン粥」「落とし卵」「くず煮」「凍り豆腐の含め煮」「重ね煮」を作成しました。

「豆腐のすり流し汁」では下茹でした豆腐、みそ、出汁をすり鉢ですりつぶしたりするなど、献立にあわせて調理方法を工夫しています。

実習中は、食材の硬さなどをよく観察しながら調理を行い、班の中で役割分担を決めて手際よく作業をしていました。
最後に作成した献立の試食を行い、
「普段食べている食事と全然違うので、流動食や軟菜5分粥食を食べる人の気持ちに寄り添える体験ができた」
「初めてココア葛湯やパン粥を食べてみてデザート感覚で意外と美味しかった」
「毎日飽きずに食べてもらうようにするためには、見た目や味の工夫が必要だと感じた」
という学生の声がありました。

 （配信元：調理研究室）