大手前大学

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【史学研究所】兵庫県教育委員会と交流研究協定を締結

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この度、大手前大学は兵庫県教育委員会と「ひょうごの歴史文化遺産の地域振興への活用に資する調査・研究に関する協定」を締結し、7月5日に調印式を執り行いました。

調印式は兵庫県庁で行われ、兵庫県・高井芳朗教育長と大手前大鳥越皓之学長が出席。本学からは、総合文化・小林基伸学部長、史学研究・森下章司所長、魚津研究員も出席いたしました。

交流協定を締結したのは以下の通りです。
(1) ひょうごの歴史文化遺産に関する共同調査・研究
(2) ひょうごの歴史文化遺産に関する各種普及啓発活動
(3) 機関相互の人的交流

今後、この交流協定に基づき、ひょうご歴史研究室と大手前大学史学研究所で「赤松氏と山城関連調査研究」について、別途覚書を締結して調査研究を進めます。


【今後の展開について】
大手前大学史学研究所は1981年に設立され、今年35周年を迎えました。これまで伊丹市の有岡城跡・伊丹郷町(ごうちょう)、姫路市の書写山円教寺、高砂市の石の宝殿、香美町の文堂古墳といった、兵庫県内各地の歴史や文化遺産の調査研究を進めてきました。

地域研究の拠点として地域の皆様に広く親しまれ、学生の教育にも大きな成果を挙げています。しかし一方で、これらの研究成果を、地域振興につながる形で広く公開し、小・中・高の教育にどんどん利用していただく方法については、大手前大学全体として、今後さらに取り組んでいくべき課題であると認識しております。

具体的な取り組みとしては、「ひょうご歴史研究室」関連の赤松氏関連事業はもちろん、大手前大学史学研究所の特性を活かした取り組みとして、研究所に設置している3次元レーザ計測装置や、3Dプリンターを活用した事業も考えています。

兵庫県には、図面や写真だけでなく、3次元の形でそのまま・まるごと公開・活用するほうが適している資料が多く存在します。銅鐸や鏡といった青銅製品、竜山石製の古代石棺や近代の建築物、竹田城跡や円教寺といった山城や山寺、そのほかにもたくさんの対象があります。さらに、歴史や考古資料だけでなく、民俗資料や伝統工芸資料にも広げていくことが可能です。状況が整い次第、関連する覚書を交わし、積極的な取り組みを全学的に展開したいと考えています。

本日締結した協定をもとに、今後は大学の枠を飛び越えて、地域をそのまま研究空間として捉え、地域で生活する皆さまと一緒に活用や公開を図っていきたいと考えております。今後の研究にご期待ください。


■過去の大手前大学と協定等
 平成15年2月27日「兵庫県所在文化財の研究と公開に関する交流協定書」締結
 平成15年2月27日「「兵庫県内文化財データベース」構築に関する覚書」
 平成16年1月13日「赤松守護屋形の総合的研究に関する覚書」
 ※ 平成18年度末で協定終了


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