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【建築&芸術学部】和田准教授のアニメーション「半島の鳥」が2つの映画祭にてBest Filmなどを受賞!
ニュースなお、同作品は2022年2月に行われた「ベルリン国際映画祭」にて特別表彰を受けており、同年5月の「Vienna Shorts Film Festival」アニメーションの部門では最優秀賞を受賞、同年7月の「Animator 2022」においてもBest Music Filmを受賞しています。
■「ファントーシュ国際アニメーション映画祭」について
スイスのバーデンという街で毎年開催されているアニメーション映画祭で、今回は20回目の記念回です。
開催中に実施されるイベントやセレモニーがアットホームで手作り感があるのが特徴の映画祭となっています。
■「Best Film」の受賞について(和田 淳 准教授コメント)
2010年に「わからないブタ」という作品で同じBest Filmを、2012年に「グレートラビット」という作品でBest Storyをいただき、また、2014年には審査員をするなど、個人的にゆかりや思い入れのある映画祭なので、そこで受賞できたのは嬉しいです。
■「ひろしまアニメーションシーズン2022」について
2020年まで行われていた「広島国際アニメーション映画祭」という歴史ある映画祭があり、運営も含め一新して2022年に新たに始まったの映画祭が「ひろしまアニメーションシーズン」です。
ヨーロッパ作品が中心になる映画祭が多い中、アジアや環太平洋の国々の作品を紹介するというのが同映画祭の特徴のひとつとなっています。
■「環太平洋・アジアコンペの審査員特別賞(フローランス・ミアイユ賞)と観客賞のW受賞について(和田 淳 准教授コメント)
初回の映画祭という記念の回で受賞できたことや、日本で初上映できたことはとても嬉しかったです。
また、自身も現地で上映や受賞に立ち会えたのもいい経験になりました。
あと観客賞というものに初めて選ばれたので、それも嬉しかったです。
■作品について(和田 淳 准教授コメント)
新作短編の「半島の鳥」は構想自体は10年以上前からあり、おおよその骨格はそのときにできていたのですが、そこから寝かせに寝かせてようやく少し前に制作に取りかかり、1年以上かけて完成させました。
これまで、作品内でみんなで輪になって踊ったり、変な動きをするというような儀式的モチーフは何度も出てきているのですが、儀式そのものをちゃんと考えたことがなかったので、今回は子供が大人になるための通過儀礼という設定にして儀式とは何かをテーマにつくりました。
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和田 准教授は、「間」や「気持ちのいい動き」を大きなテーマとし、主に手描きによる短編アニメーションを制作し第一線で活躍しながら本学にて「描画アニメーション制作」「アニメーション演習」などを担当し、学生へ指導を行っています。
■和田 淳(わだ あつし)准教授 プロフィール
1980年神戸生まれ。
大阪教育大教養学科美術コース、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を卒業。
『鼻の日』 (2005年) がノーリッチ国際アニメーション映画祭グランプリ、『わからないブタ』 (2010年) がファントーシュ国際アニメーション映画祭最優秀賞、文化庁メディア芸術祭優秀賞など多数の映画祭で受賞。
『グレートラビット』 (2012年) がベルリン国際映画祭で銀熊賞 (短編部門) 、『半島の鳥』(2022年)が同映画祭で特別表彰、Vienna Shorts Film Festivalアニメーション部門で最優秀賞、
(発信元:学園広報)