PROFESSIONAL教員がプロフェッショナル

指導を担当する教員たちは、その道のエキスパートばかり。映像クリエイターや舞台芸術家、漫画家など、
プロとしてそれぞれの分野で活躍を重ねてきた実績をベースに、自らが現場で培ってきたノウハウを
惜しみなく注ぎ込んでの教育を展開します。芸術とメディアのリアルな「いま」も、しっかりと学びとれます。

INTERVIEW

教員インタビュー

和田 淳WADA Atsushi

准教授/修士 映像・アニメーション専攻

1980年兵庫県生。大阪教育大学、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院で映像を学び、現在は大手前大学等で講師を務めながらアニメーション作家として活躍。主に短編アニメーション作品を手がけ、『鼻の日』(05)がノーウィッチ国際アニメーション映画祭短編部門でグランプリ、『グレートラビット』(12)がベルリン国際映画祭短編部門で銀熊賞を受賞するなど、国内外での数々の受賞歴を持つ。また、テレビシリーズ『レイナレイナ』(09)では共同監督として参加、映画『私は猫ストーカー』(09)、『ゲゲゲの女房』(10)、『Dear Deer』(15)ではアニメーションパートを担当している。

手描きでのアニメーション制作の基礎技術から
プロに求められる作品づくりの姿勢まで

自らの手で描いた絵が動く
その喜びを知ることが出発点に

学生の頃に「自分が描いた絵を動かしてみたい」と考えたのが、私がアニメーションに興味を持ったきっかけ。授業では、みなさんにもまず「自分で絵を描いて、それを動かす」ということに挑戦してもらいます。最初は単純な円など簡単な絵を、鉛筆で1コマ1コマ丁寧に描き、さらに動きが機械的にならないように緩急もつけて…。そうして自分の描いたものが実際に動くのを見た時の喜びは、格別ですよ。

つくりたいものが明確にあれば
それが自らの成長を促す力になる

1・2年生の授業でアニメーション制作技術を基礎から学んだ後、3年生からは個人とグループ、それぞれでの作品づくりに取り組みます。そのなかで、技術だけでなく、私たちがプロの現場でも実感している、作品を完成させることの難しさも学んでほしい。時には厳しくも感じるでしょうが、「つくりたい」という意欲が支えになるはず。「女の子をキレイに描きたい」「風の動きを表現したい」「3Dでロボットを動かしたい」など、ピンポイントのイメージでいい。やりたいことが明確なら、吸収力もモチベーションも高まり、私たちもより具体的にアドバイスできる。本学での幅広い学びを通して、まずは早くそうした目標を見つけてほしいですね。

PICK UP

映像作品

和田先生の作品は「大手前チャンネル」にて公開しています