面白いオトナは 流されない

メディア・芸術学部/映像アニメーション専攻
和田 淳先生

やりたいことが見つかると自分と学びがダイレクトにつながる。

高校までの勉強ってどうしても「やらされてる感」がある。私もそうでした。それが変わったのは、大学時代にアニメーションを作り始めてから。デザイン専攻だったけれど、ある日描いたイラストを「動かしてみたい」と思ったんです。独学で作るうちに、アニメーションが持つ特長や手法が自分にすごく合っている、これを続けていこうと決めました。それからは何を勉強しても、作り手である「自分」を成長させてくれる「学び」として深く吸収できた。子供の頃、毎日何かを発見しては喜んでいたように、自分と学びがダイレクトにつながって楽しめるようになったんです。

将来の種を見つけたかったらぼんやり流さずアンテナを張ること。

自分のやりたいこと、将来の種は、どこで見つけられるか分かりません。その点で大手前大学は、Myカリキュラムスタイルを使って幅広い分野を学べるので、種の種類が豊富で探しやすいと思います。映像を主軸に文学を学べばストーリー作りのヒントになるし、ゲームや3Dを学べば技術的なヒントが得られる。そこで大切にしてほしいのは、ただのつまみ食いにならないように、自分の好奇心や不思議だなと思う感覚を大切にすること。そうしてつねにアンテナを張っておくと、学んだことは流れていかず、自分の身になる。種を見つけられるはずです。

人の意見に流されることなかれ。独自の視点や洞察力は考えることから生まれる。

作品は誰でも1つは作れます。作るのを続けていくほうが難しい。悩んだり迷ったりはしょっちゅうです。でもそんな時、人に相談するのもいいけれど、自分でしっかり考えることを一番大事にしてください。いいことを言ってくれたと他人の意見を鵜呑みにしたり、流されてしまうと、最終的にプラスになりません。もらったアドバイスはきちんと自分で咀嚼して、どう取り入れるか考える。自分なりの視点や、物事の本質を見抜く洞察力もそこから生まれるし、自分のやりたいことを追求するには欠かせないプロセスだと思います。