practice
実習紹介
本学部では、国内外の病院や医療機関またはNPO法人などの実習施設において看護場面に求められる対応力を育てます。1年次から4年次までさまざまな実習施設で現代社会の課題や改善に向けた取り組み、地域における看護の多様性が学習できます。
多様性を深める多彩な実習
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関西空港検疫所実習
関西国際空港にある検疫所において実習を行います。日本の健康と安全を守る最前線での検疫所を通して、病気の発生や医療とどう関連があるのかなど、知識を深めていきます。
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ココルーム実習
大阪市西成区にある宿泊施設「ココルーム」で、国籍や価値観が多様な人々といっしょに時間を過ごします。相手を理解し、思いを共有する実践の場です。
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加古川刑務所見学
木工品や被覆の製作などを行なっている加古川刑務所見学に出かけます。実社会のリアルを体験し、さまざまな看護師の活動内容を理解します。
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JICA特別実習
「保健医療分野における国際協力」をテーマに講義を行います。国内外の医療現場で活躍するスペシャリストを招き、世界の現状を学んでいきます。
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タイ・チェンマイ大学病院
タイ北部にある大規模な国立大学の病院で実習を行うことができます。国内で最も比率の高いアジア人の対象者への対応を実践できる貴重な学びの場です。
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アデレード大学
南オーストラリア州にある公立大学。世界トップクラスの大学教育や研究機関を体験し、グローバルな視点で考え・行動していく大切さを実感します。

国内
未来の選択肢を広げる看護師を育成するために、さまざまな病院・施設と提携しています。研究機関を備えた病院から地域で人々を支える施設まで、多様な現場で実践力を積むことができます。
主な提携病院
先進医療を提供している大病院等が徒歩圏内にあり、医療現場を身近に感じられます。
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- 大阪市立総合医療センター
- 大阪市内最大の病院で高度急性期医療を提供し、地域医療の中心的な役割も果たしています。大規模高機能病院であり、高度・専門医療を体験できます。
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- 国家公務員共済組合連合会大手前病院
- 大阪府がん診療拠点病院の認証を受けた大病院。大阪市の中心部にありながら地域医療に力を入れており、多種多様な対象者に対応する医療現場を体験できます。
子どもから高齢者まで、
多様な対象者と出会い看護を行う
大病院で実習することができます。
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©MIKIKO
明和病院 -
©MIKIKO
尼崎総合医療センター -
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出典:関西空港検疫所ホームページ
(http://www.forth.go.jp/keneki/kanku/intro/sodan.html)

海外全員参加の海外実習
これからの日本に多く訪れる可能性の高いASEAN諸国の人たち。本学部では韓国・タイやシンガポール・オーストラリアなどの看護系大学や病院で実習します。
学術交流協定校での海外実習予定先
〈8ヵ国・地域の6大学3病院〉
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韓国
- 延世大学
- 韓国ソウル市にある延世大学は韓国で最も古い伝統を誇る名門私立大学です。看護学部も多くの優秀な人材を輩出しています。
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タイ
- チェンマイ大学病院
- タイ北部随一の規模を誇る国立チェンマイ大学と、その附属病院。看護学部には、ASEAN諸国から大勢の留学生が看護を学びに来ています。
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オーストラリア
- フリンダース大学
- フリンダース大学は1966年に設立された歴史ある大学で、アデレードの街や美しい海岸線を一望することができます。看護学部は、オーストラリアの中でも有数のカリキュラムを提供しています。
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オーストラリア
- アデレード大学
- アデレード大学は1874年に創設された南オーストラリア州アデレードにある公立大学で、5人のノーベル賞受賞者を輩出し、世界でもトップクラスの研究実績がある名門大学です。
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シンガポール
- Institute of Mental Health
- 1928年創設。シンガポール初の精神科病院で研究所をもち、病床数は2000床を有します。
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フィリピン
- Philippine General Hospital
- 病床数1500床を有するフィリピン最大の国立総合病院です。
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台湾
- 慈済科技大学
- 1989年創立。台湾東部・花蓮市に位置する私立大学。新設された看護棟ではシミュレーション教育を行うためのスキルラボが整備されています。
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ラオス
- 保健科学大学
- 2007年に設立された国内で唯一の4年制保健医療大学です。看護学部では全国から集まった優秀な学生が看護や助産を学んでいます。
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ベトナム
- ダナン大学
- ベトナムの5国立大学の一つ。医歯薬学部は3つのキャンパスがあり、海外留学生も学んでいます。看護学科は2013年に設立されています。
2023年度国際看護実習(3年生)
レポートはこちらからチェック!
(シンガポール)で実習 フィリピン総合病院で実習 韓国・延世大学で実習
実習紹介
グローバル社会での看護を
学び必要とされる看護専門職者へ。
臨地実習では多様性への理解、対象のニーズに沿った看護を実践する能力を育成し、英語を用いたグローバルコミュニケーション能力や多様な価値観や地域の特性を理解、受容する態度を養います。また個人や地域が求める健康支援や看護活動を主体的に実践できるグローバル人材としての看護師の養成を主たる目的とし、①基本的な看護実践能力の修得 ②多様性への理解と受容 ③やさしい日本語や英語を用いたグローバルコミュニケーション能力の育成。これらの3つを柱として目標を達成するために国内外での臨地実習を展開しています。

- 実習機関
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- ●国際協力機構(JICA)
- ●関西国際空港
- ●検疫所
- ●NPO法人
- ●特定機能病院
- ●高度専門病院
- ●総合病院
- ●助産院
- ●小児専門病院
- ●認定こども園
- ●介護老人保健施設ケアプランセンター
- ●地域包括支援センター
- ●デイケアセンター
- ●訪問看護ステーション
- ●小規模多機能型居宅介護事業所
実習期間などは予定であり変更になる場合があります
1年次から4年次までの
臨地実習の流れ
1年次
役割を学ぶ
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- 国際看護学実習Ⅰ
- 阪神地区に在住する定住外国人を中心に、多様性、文化、社会的、歴史的背景を理解し、対象者が持つ価値観や生活習慣及び健康に影響を与える要因について学修します。
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- 基礎看護学実習Ⅰ
- 看護の対象者である患者と療養環境である病院の機能と役割、外来や検査部門の機能や役割について理解し、必要とされている看護援助や対象者・他職種とのコミュニケーションについて学びます。
2年次
基礎を学ぶ
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- 国際看護学実習Ⅱ
- 訪日外国人や定住外国人、帰国者及び在外日本人の健康課題や感染症対策及び健康に影響を与える要因について実習を通して理解し、グローバル社会において求められる看護の役割や医療現場における多職種との調整的役割の在り方を学びます。
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- 基礎看護学実習Ⅱ
- 対象者の最適な健康状態を目指して既習科目で学んだ知識・技術・態度を適用・応用し、看護活動を実践するための基礎的能力を修得します。
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- 基礎看護学実習Ⅲ
- 既習の知識・技術・態度を対象者に適用し実践することを通して、対象者を総合的に理解し、個別的な看護を実践するための看護上の問題を解決していく基礎的なプロセスである看護過程を展開し、実践します。
3年次
実践力を学ぶ
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- 成人看護学実習(急性期)
- 周手術期にある対象者とその家族に対して、術前・術中・術後における一連の看護を実践することを通して、急性期、および回復期における対象者・家族中心の看護の特徴を学びます。具体的には、手術を受ける対象者の麻酔と手術による影響を身体的、心理社会的状況を把握した上で適切な看護援助を行う能力の習得を目指します。そして、手術により変化した形態や機能に対応し、対象者の自立を考慮したセルフマネジメント支援を行います。
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- 成人看護学実習(慢性期)
- 慢性疾患で治療を受ける対象者のニーズ、症状緩和、セルフケア、QOLの維持・向上を目指した看護、対象とその家族の支援に必要な他職種の連携や看護の役割について、科学的思考を踏まえながら実践できる基礎的能力を養います。さらに、慢性疾患を持ちながら生活する対象の在宅療養への移行支援を通して、地域での療養継続や様々な健康問題を抱えながら生活する人々の理解を深めます。
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- 国際看護学実習Ⅲ
- 海外の看護系大学及び病院において、現地の医療現場における対象者の多様性とそれに応じた健康支援について、自国と諸外国との医療及び看護の相違に着目しながら学びを深めます。また学生自身がグローバル社会の中で人々が直面する困難感や多様性を受容する考え方の重要性について実体験を通して理解を深めます。
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- 高齢者看護学実習
- 高齢者看護学実習Ⅰでは老年期にある人の特徴及び加齢に伴う心身の変化を理解し、施設利用者とのかかわりを通して、地域で暮らす高齢者の生活環境のあり方や日常生活の障害となる課題を導き、QOLを高める看護援助を学びます。高齢者看護学実習Ⅱでは入院治療を必要とする健康障害を持った老年期の療養者の疾患や加齢に伴う健康障害の影響を理解し、多職種連携やチーム医療の重要性の理解を深めながらニーズに沿った看護過程を実践します。
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- 小児看護学実習
- 小児が個性ある一人の存在であること、成長と発達の途上であることを実習を通して学びます。その上で小児看護に関する概念、理論、知識、技術を統合しながら小児とその家族への看護実践ができる能力を養います。
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- 母性看護学実習
- 新しい命を育み家族を形成していく周産期にある母と児の身体的・心理的・社会的特性を理解し、よりウェルネスな健康状態の維持・増進のために必要な看護の知識・技術・態度を修得し、母性看護を実践できる基礎的能力を養います。
4年次
本質に触れる
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- 地域・在宅看護学実習
- 地域で暮らしながら健康上の問題を持つ療養者とその家族に対し、看護実践能力の基本的な知識、技術、態度を養います。また社会資源の活用、在宅サービスの使用等を理解し、在宅看護システムとケアマネジメントについて学修し、看護過程の展開を行う中で、訪問看護師の役割を理解します。
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- 精神看護学実習
- 精神科病院に入院する対象者を受持ち、対象者のこれまでの人生や生活・家族を理解し、関係性を築きながら自己理解を深め、セルフケア能力の維持・向上を目指して看護過程を展開します。
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- 統合看護学実習
- 国際看護学、基礎看護学、成人看護学、小児看護学、母性看護学、高齢者看護学、精神看護学、在宅看護学の領域に分かれて国内外の医療機関や施設においてこれまで学んだ知識・技術・態度の全てを統合し、グローバル人材としての看護を身につけます。更に看護専門職としての責任を理解し、自己の在り方を考察する能力を身につけます。

