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国際看護学研究科 2023年4月開設

看護のチカラで社会を創る。

大手前大学 大学院 国際看護学研究科 2023年4月開設

Global Nursing

※2023年4月開設

看護のスキルを持って、
社会を変革する人材を育成。

国内外のグローバル社会において、文化の影響を受けて共存する個人・集団・地域の多様な特性を理解し、健康課題を俯瞰的に捉え、国際性と基本的人権意識、高潔な倫理観と使命感をもち、高い志をもって包摂社会を希求し、政治、経済、社会構造にも目を向けて、多様なニードに沿った専門性の高い看護実践力を涵養する教育を提供します。

研究科長メッセージ

研究科長
鈴井 江三子 教授 博士(保健学)
学歴:
大阪大学大学院 医学系研究科 博士後期課程修了

国際性、研究力、実践力をもってグローバル社会に貢献する

 私が超音波診断を用いた妊婦健診を行っていた頃、妊婦さんは全員が超音波診断装置の画像上に写し出される像をみながら、「かわいい」「あかちゃんがいる」と、とても喜んでいました。しかし、白と黒の識別不明瞭な画像の判読ができているとは思えず、女性は一体何を見ているのだろうという疑問から、私の研究がスタートしました。そして、妊婦健診場面の参与観察と診察後の聞き取り調査により、診察者の言葉によって画像が枠付けされて、認知(cognition)の形成に関し、対象の想像や期待など、視覚以外の要因に影響を受けて肯定的な感情を促していることを明らかにしました。また、毎回の妊婦健診時に超音波診断が用いられるという日本独自の特異な状況はどういった要因により形成されたのか、その諸要因の分析を行い、知識集約型の産業構造への変化による政策誘導がME機器の普及を急進させたことも考察し、使用方法の再考を提起してきました。
 つまり、日々の対象者との出会いの中で感じる疑問を研究課題とし、対象者の声をデータ収集し、データが語ることに真摯に向き合い分析することで新たな発見に出会う。そして、更なる真実を追求し、より良いケアに繋がるように取り組むことが研究です。
 本研究科では、まだ手付かずの多様な文化をもつ人々の声を聞き取る国際性と研究力、及び、各個人の文化に沿ったケアを提供するために活動する実践力を育成し、変容するグローバル社会に貢献できる看護専門職者の養成をめざしたいと考えています。

Profile
岡山大学附属助産師学校卒業。助産師として15年間勤務後渡英。英国University of West London(旧テムズバレー大学)大学院助産学修士課程修了。修士(助産学)。大阪大学大学院医学系研究科博士後期課程修了。博士(保健学)。川崎医療福祉大学、兵庫医科大学(旧兵庫医療大学)教授を経て2019年より国際看護学部長。主な研究は超音波診断の導入要因と妊婦健診の変容による妊婦の身体感覚、児童虐待、女性受刑者がもつ未成年期の行動特徴と養育能力を明らかにし、多様な背景を有する女性への子育て支援を探求。また、アフリカや欧米諸国等において母子の健康支援や子どもの人権を守る研究等も実施。Otemae University Institute of Global Nursing(IGN)顧問、International Learning Collaborationでは諸外国の看護職の研究者と共に対象が求める看護に関する国際看護研究を実施。研究や助産師としての功績について受賞歴多数。
研究者業績検索システム

教育研究の特色

大手前大学 大学院
国際看護学研究科 看護学専攻における

教育の概念図

グローバル社会の看護を
探求する
国際性、研究力、
看護実践力を有する専門職者

特別研究科目(専門的研究力)
看護特別研究(国内外でのフィールド調査・データ収集・分析・報告)看護研究演習(文献検索・クリティーク・研究課題の明確化)
専門科目(文化に沿った看護実践力)
専門科目の図
共通科目(国際性・研究力)
共通科目の図

※予定であり、内容に変更が生じる場合があります。

学びについて

院生メッセージ

修了後の進路

大手前大学大学院「国際看護学研究科 看護学専攻 修士課程」の
修了生は、以下での活躍が期待されます。

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※2023年4月開設