黒田アキアートワークス

黒田アキ その作品と略歴

黒田アキ氏写真

1980年、黒田アキ氏は、パリ国際ビエンナーレのフランス部門から出品したのと前後して、ボナールやマチス、ミロやジャコメッティそしてカルダー等をパトロナイズし、ヨーロッパのアートをリードしてきたマーグ・ギャラリーと契約(横浜美術館において「マーグ・コレクション展」開催1994)。
それ以降ヨーロッパ各国で数々の個展を開催し、日本では1993年に東京国立近代美術館(1994年国立国際美術館巡回個展)において当時最年少で個展を、また翌年にはサンパウロ・ビエンナーレへの参加により世界的な評価を得ました。

また1993年にはパリのオペラ座やアヴィニオン国際演劇祭等で上演されたロシアバレエの傑作「パラード」の舞台美術を担当。これは1917年、ジャン・コクトーの台本、エリック・サティーの音楽、ピカソの舞台美術という組み合わせで初演された伝説的バレエです(1998年)。

氏の美的関心は広く、1985年から哲学者のジャック・デリダやミッシェル・セールが寄稿する美術文芸誌「ノワズ」を創刊、編集。1991年にはより私的な「コスミッシモ」という美術誌を創刊し、その誌上ではヴィム・ヴェンダースやソニア・リキエルの作品が黒田の絵とともに戯れています。
また、建築家安藤忠雄氏、リチャード・ロジャース氏(全アート・ワークスを黒田が担当した南山城村立小学校はRIBA英国王立建築家賞インターナショナル・アワード受賞)とのコラボレーションなど、異分野との交流も活発に展開してきました。
氏は一枚のカンヴァスと対峙する画家です。また同時に、不安定で予期しがたい現在の世界、ジャングルのように錯綜した世界状況に対し如何に対話するべきなのかという、そのこたえを独自の方法により表現し続けている作家です。

コスモガーデン写真

黒田アキ 略歴
1980年

パリ国際ビエンナーレのフランス部門から出品(以降パリ、ニューヨーク等日本世界各国にて個展)

1993年

東京国立近代美術館個展

「パラード」の舞台美術を担当。パリのオペラ座、アヴィニオン国際演劇祭等で上演された。これは1917年 ジャン・コクトーの台本、エリッ ク・サティーの音楽、ピカソの舞台美術という組み合わせで初演された伝説的傑作。

1994年

国立国際美術館個展

1995年

サンパウロ・ビエンナーレに参加

1998年

安藤忠雄とのコラボレーション(愛知、春日井)

2003年

リチャード・ロジャース(全アート・ワークスを黒田が 担当した南山城村立小学校はRIBA英国王立建築家賞インターナショナル・アワード受賞)、(京都、南山城村)

2005年

cosmogarden 3  (リヨン・ビエンナーレ展、レゾナンス)
マーグ・ギャラリー・パリ、モリユウギャラリー京都にて個展。