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【建築&芸術学部】事前復興まちづくりイベント尾鷲市九鬼町で「ボッチde流しそうめん」を開催しました
2024.09.05
ニュース
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大手前大学 建築&芸術学部(兵庫県西宮市)の下田元毅講師が所属する、まちづくりや都市計画などを主な研究分野として取り組む「文のカタチ研究会」が、昨年に引き続き8月13日尾鷲市九鬼地区で「ボッチ」を活用したイベントを開催いたしました。
「ボッチ」とは石組みの水槽で、一般的には全国の漁村に「水がめ」などと呼ばれて存在しますが、九鬼地区では昔から「ボッチ」と呼ばれています。「ボッチ」は現在使われていませんが、かつては竹樋をつないで水を引いていたとのことで、同研究会では、地震や津波災害時の水の確保に活用できるのではと考え、流しそうめんのイベントをつうじた実証と地域の皆さんの防災意識の醸成を目的として企画しました。
今年は「九鬼の子ども達」と事前準備を進め、九鬼の町を見直す町歩き、地域の避難所でもある旧九鬼小学校の雑巾がけ、流しそうめんの竹樋づくり、九鬼伝統の「つゆ作り」などに「九鬼の子ども達」が大いに活躍しました。
当日は酷暑でしたが、時折山から吹く風は涼しく、全国から里帰りした九鬼に縁のある子ども達が、流しそうめんや、山水を引いた竹樋を流れるおもちゃ取りに参加し、楽しい一日を過ごしました。最後に、参加者全員でボッチに貯めた水を旧九鬼小学校まで運ぶバケツリレーを実施し、災害時の水確保をイメージするとともに水の大切さを学びました。この取り組みは、当日の様子も含めてNHK津放送局の夕方のニュースでも放映されました。「事前復興まちづくり」。九鬼に縁のある子ども達が事前準備や当日参加することによって、いつか到来するであろう災害への備えを次世代に引き継ぐ良い機会になったのではないかと思います。
(配信元:学園広報)





