わたしたちの「ゆさぶる ささる 胸を打つ」
背中を押してくれる環境と先生に出会い“挑戦”できる自分になれた

松色 美穂里さん
経営学部との出会い、そして一人暮らしのスタート
私は小学生の頃から高校生までサッカーに打ち込んできました。ヴィッセル神戸が好きなこと、兄が一人暮らしをしていた関西で暮らしてみたいという思いから関西の大学への進学を考えるようになりました。進学先を探すなかで経営学に興味を持ち、大手前大学に経営学部が新設されると知ってオープンキャンパスや体験授業に参加しました。
体験授業で出会ったのが、現在ゼミでお世話になっている北村先生です。授業のなかで「経営学部は、人を楽しませることや喜ばせることが好きな人に向いている」と話され、その言葉に「これだ!」と強く惹かれました。サッカーを通して組織に関わることに興味があったこと、本学の特長である「クロスオーバー制度」に魅力を感じたことも入学を決めた理由です。将来、学びたい分野が変わったとしても柔軟に対応できる環境があることに安心感を覚えました。
経営学部での学びは、知識をインプットするだけでなく、「自分はどう働きたいのか」「どんな社会人になりたいのか」を考え続ける時間だと感じています。本学部では1年生の頃から、1対1の面談やグループワークを通じて就職やキャリアについて話す機会が多くあったり、実際に企業で働いていた経験を持つ先生方が、ご自身の体験を交えて話してくださったりするので、将来像を具体的にイメージすることができます。
レポートや課題は決して少なくありませんが、その分、自分の考えを整理し、言葉にして伝える力が自然と身についていったと感じています。母も「大学の先生とここまで距離が近いのは珍しいね」と驚いていましたが、私自身もその環境をとてもありがたく思っています。
自身の就職観を変えた、ゼミでの働く女性へのインタビュー
3年生からは北村先生のゼミに所属し、組織行動論、特に「モチベーション」をテーマに研究しています。まずは人材マネジメントや人材活用に関する文献を読んで理論を学んだ後、実際に企業で働く若手女性の方々にインタビューすることになりました。
インタビューでは、仕事内容ややりがい、働くうえで大切にしていることなどを率直にお話しいただきました。正直なところ、それまでの私は「就職」に対してあまりよいイメージを持っていなかったのです。若手のうちは忙しく、女性だからという理由で役割を限定されてしまうのではないかという不安もありました。
しかし実際には、皆さんがそれぞれの仕事に誇りを持ち、「成長」や「達成感」を感じながら生き生きと働かれている姿がとても印象的でした。その姿に触れて社会で働くことへのイメージが大きく変わり、就職についても前向きに考えられるようになりました。また、サッカー関連の企業に強いこだわりを持っていた私ですが、この経験を通して視野が広がり、より幅広い選択肢を考えてもよいのではないかと思えるようになりました。
インタビュー結果は「働きがい」をテーマに分析し、わかったことや予想と違っていた点、企業への提案としてまとめてゼミで発表しました。その発表は企業の方にも見ていただき、「会社説明会では制度だけでなく、社員のやりがいをもっと伝えてはどうか」と提案したところ、「社内でやりがいについて改めて聞いてみたい」というフィードバックをいただきました。このように、自分たちの学びが実際の企業活動につながる可能性を感じられたことは大きな自信につながりました。
自分を変えるきっかけとなった台湾短期研修
3年生の夏には、約1週間の台湾短期研修(経営学部のプログラム)に参加しました。海外には興味があったものの、英語に自信がないため参加するかどうか迷いましたが、「挑戦してみたい」という気持ちで参加を決めました。
現地では多国籍の学生と交流する機会があり、皆が自分の夢を自分の言葉で語っている姿に衝撃を受けました。私は人前で話すことが苦手で、自分の意見を言うことに緊張してしまうタイプでしたが、台湾での授業は発言数がとても多く、「間違ってもいい」という雰囲気もあり、私も自然と発言できるようになってうれしかったです。
グループワークではアフリカ出身の学生からたくさん質問を受け、ジェスチャーを交えながら必死に伝え合った経験も印象に残っています。言葉が完璧でなくても、伝えようとする姿勢があればコミュニケーションは取れるのだと実感しました。北村先生から「もっと自信を持った方がいい」と言われていたこともあり、台湾での経験を通して、少しずつ自分に自信を持てるようになったと感じています。
また、研修中の授業や交流は基本的に英語で行われましたが、中国語の授業もあり、これまで触れる機会のなかった言語に出会えたことも新鮮でしたし、台湾の学生が朝から晩まで生活面のサポートをしてくだるという “おもてなし”に心を打たれ、海外へのイメージが大きく変わりました。
「学生一人ひとりの人生」に本気で向き合ってくれる先生方の存在
本学は比較的小規模な大学だからこそ、先生や学生との距離がとても近いと感じています。ゼミの北村先生、1年生の頃にお世話になった三宅先生をはじめ、先生方が一人ひとりに寄り添い、よいところを引き出そうとしてくださったことが印象に残っています。
授業の成績だけでなく、日々の様子や考え方まで見てくれているからこそ、思いがけない視点からのアドバイスをもらえることがあります。アドバイザーの先生と進路や将来の不安について率直に話せる時間があることで、迷ったときも立ち止まり過ぎず前に進むことができました。
地元にいた頃の私は、サッカーをしていたこともあり、リーダー的な立場を任されることが多く、「何でもできる自分でいなければならない」と無意識に思い込んでいました。頼られること、人に喜んでもらえることは好きでしたが、嫌なことを正直に言えずに一人で抱え込んでしまうことも多かったように思います。でも、大学では少しずつ肩の力を抜けるように…完璧でなくても受け入れてもらえる環境が自分を変えてくれたと感じています。
関西での一人暮らしも自分を成長させてくれました。1年生のとき、フィールドスタディで小学校のワークショップに参加すると、子どもたちの個性が強くて圧倒されました(笑)。
子どもから大人まで個性の強い人が多い環境のなかで、先生方の手厚いサポートを受けながら自分の意見をどう伝えればよいのかを考えるようになり、少しずつ発言できるようになったと思います。また、アルバイトで貯めたお金で国内の各地への一人旅に挑戦したり、海外にも行くようになったりと自分の世界を広げることもできました。
また、学内システムで女子サッカークラブの学生スポーツプロモーターの募集を知って応募し、ボランティアとして試合運営に携わり、学生が考えた企画を実際の試合会場で実施するという機会もありました。現場でクラブスタッフの方々の仕事を間近で見ることができたのは非常に貴重な経験でしたし、アルバイトでイベントスタッフとしてサッカーの試合運営にも関わっており、学びと実践が少しずつ結びついていることを実感しています。
将来はどの業界に進んだとしても、人を楽しませたり、前向きな気持ちになってもらえたりする仕事に携わりたいと考えています。サッカーを通して、「環境」によって可能性が制限されてしまう現実を見てきたからこそ、「誰もが挑戦できる環境」をつくる仕事に関わりたいという思いがあります。
今後もニュージーランドや台湾研修などに挑戦しながら、大手前大学で得た学びを糧に社会で活躍できる人材へと成長していきたいです。
※内容はすべて取材時のものです。(2026年4月)