大手前大学の建学の精神は「STUDY FOR LIFE」(生涯にわたる、人生のための学び)です。併せて校章「OTEMAE FLOWER」のロゴマークを制定しています。これはカトレアの花をモチーフにして、花びら一枚一枚に、1)好奇心、2)知性、3)情熱、4)健康、5)真善美に対する憧れの意味を込めています。この5つの意味をもつLIFEとは、「生涯にわたってウェルビーイングを実現していく人生」です。
2030年をターゲットとする本学のビジョンは、「一人ひとりの人生のウェルビーイングを胸を打つ教育を通じて実現する中規模総合大学」です。ここで言う「中規模総合大学」とは、小規模単科大学の魅力であるアットホームな環境でのきめ細かい指導と、大規模総合大学の魅力であるダイナミックな環境での多様な学びと交流の両方を実現することを意味しています。それを具体化するのが、本学が取り組んでいる「胸を打つ教育」です。
「胸を打つ教育」のコンテンツ(内容)は、「Knowing(知識)、Doing(実践力)、Being(信念と志)」の調和をとったカリキュラムです。学びのフロー(流れ)として重視しているのは、「体験→内省(リフレクション)→言語化→対話→心に定着」というサイクルを回すことです。そして教育のメソッド(方法)として、1)学部の壁を越えて授業を選択履修できる「クロスオーバー」、2)キャンパス(教室)とフィールド(街)を往還する体験型学習の「クロスバウンダリー」、3)教員が学生一人ひとりと対話し成長を支援する「1on1」の3つを展開します。
あなたの成長を促すサポーターは教職員に限りません。キャンパスライフを共にする同級生や先輩との出会いも大切です。キャンパスは学生にとって自分らしさを発揮しながら他者とつながっていく場所です。つながりは相手にとって意味のある関係にできてこそ深まります。授業や課外活動の折に積極的に自己を開示し、同時に他者からのフィードバックを素直に受け入れるオープンマインドを心がけましょう。またささやかな手助けといった「小さな行動」を通して友情の輪を広げていってください。
さくら夙川キャンパスと大阪大手前キャンパスは、それぞれ四季折々の美しい自然の姿をみせる夙川公園と大阪城公園に隣接しています。キャンパスで皆さんと共に学べることを楽しみにしております。
プロフィール
学長
平野光俊(HIRANO Mitsutoshi)
早稲田大学卒業。神戸大学大学院博士課程修了。博士(経営学)。神戸大学教授を経て大手前大学副学長。2022年4月より現職。神戸大学名誉教授。経営行動科学学会会長、日本労務学会副会長など歴任。企業との共同研究の実績多数。労働政策審議会委員などの活動を通して労働政策の立案にも関わってきた。専攻は人的資源管理論、組織の中の人間行動論。