

世界の成り立ちを
解き明かす、
2つの視点を養う。
遺跡や遺物の研究を通して、人の活動や変化を探求する考古学。町から国、地球レベルまでさまざまなスケールの空間を分析し、経済・社会との関係性や環境などに迫る地理学。人類の歩みと営みを解き明かす楽しさにあふれています。

学びの意義を知り、
文化財を未来へつなげる人材に。
考古学は遺跡や出土品などの発掘品を通じて「歴史」を研究する学問です。歴史を学ぶことの楽しさは、さまざまな資料を自分で調べ、過去の研究結果をもとに自分で考えて復元し、自分なりの見方をつくる上げることにあります。また調べたことを整理し、わかりやすく伝えることも重要です。興味のある時代や地域に対する自分なりの学びを通じて、人や社会に対する多様な見方を身につけてください。 森下 章司教授 文学修士
専攻の学びのポイント
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- 1「史学研究所」や
最新の設備
など、
ハイレベルな学習環境。 - キャンパス内にある「史学研究所」。貴重な遺物を所蔵しているほか、遺物の内部を捉えるX線、正確に形状を計測するレーザー3次元装置など最新の設備が利用できます。
- 1「史学研究所」や
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- 2現地調査を通して、
“専門的な見方”を獲得。 - 空中写真や地形図の判読の仕方、活断層の認定方法、環境の変遷などを読み解く技術を習得するほか、古墳など「現場を見る」機会を豊富に設けています。
- 2現地調査を通して、
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- 3学びを活かすために、
基礎的な専門力を
養う。 - 研究や調査、分析などで修得した情報を活かせるよう、文献検索やレジュメ作成、発表・討論を行うゼミナールで企画立案力やプレゼンテーション力を磨きます。
- 3学びを活かすために、
4年間の学びの流れ
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- 1年生
- 考古学・地理学はどういう分野か。入門授業で地域やテーマとともに理解します。
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- 2年生
- 概説講義や専門的な授業のほか、実習を通して専門分野に関する知識と理解を深めます。
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- 3年生
- テーマを掘り下げた専門性の高い研究、分析手法を身につけ、野外実習なども実践します。
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- 4年生
- 関心に応じて研究テーマを設定。資料の検討方法を学びながら卒業研究にまとめます。

本学の学びによって芽生えた気持ちは
「太古の歴史を後世に残したい」
ということ。
さまざまな分野の歴史を学びつつ、ほぼ文字資料がなく遺物などから研究するプロセスに惹かれ、3年目に考古学を専攻することに。同学部では研究対象を観察するため遺跡や博物館を訪ねますが、実習後の発表は遺物の外観だけでなく、より深い考察を意識すると卒業論文への良い経験となるでしょう。幼少期からの漠然とした歴史への好奇心が大手前大学での学びで具体性を帯び、「文化財に宿る歴史を後世に残したい」という明確な目的となったことが文化財調査の企業への就職につながりました。
小笠原 琢馬さん
兵庫県立高砂南高等学校出身

Pick Up授業
- 考古学の扉
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森下 章司 教授文学修士

「考古学」と聞いて思い浮かべるのは、遺跡の新発見や発掘などではないでしょうか。本来、考古学は遺跡や遺物といった現物資料/史料から過去を解明する学問。本授業ではまず、そのおもしろさを学んでいきます。例えば遺跡について取り上げる場合、さまざまな遺跡の構造の違いや特徴を、映像や模型も扱いながらわかりやすく説明。また、その地域性や歴史背景も併せて紹介するため、博物館や現地の追跡を訪れるのがもっと楽しくなります。そして何より知ってほしいのは、文化財の重要性と保護。未来へとつなげる考古学の意義をお伝えできればと思っています。
研究テーマ別
- ● 人物埴輪の研究
- ● 弥生時代の絵画土器
- ● 地域活性化と結びついた商店街づくりに関する研究ー天神橋筋商店街を事例にー
- ● アニメの「聖地巡礼」による地域の変容
- ● 兵庫県篠山市を事例とした観光産業の実態と課題
学べる専攻一覧Major subject
- 国際文化コース
- 国際コミュニケーションコース