健康栄養学部3年生の栄養教育論実習Ⅱで行われた「ロールプレイ演習」についてご紹介します。

授業では、特定保健指導の初回面接を想定してロールプレイを行いました。

特定保健指導の初回面接は、支援を必要とする対象者が健康状態を自覚し、生活習慣改善への自主的な取組を継続して行うために非常に重要な役割を果たします。管理栄養士は、支援対象者にメタボリックシンドロームと生活習慣との関連性や改善の必要性を理解してもらい、自らの生活を健康的なものに改善できるよう、様々なアドバイスを行います。

ロールプレイは、4～5人のグループごとに、1人が支援対象者役を担当し、2～3人が管理栄養士役、1人が観察者役となり実施しました。管理栄養士役と観察者役となった学生は、支援対象者の情報をもとに保健指導を行い、知識や技術を深めることができます。支援対象者役となった学生も自らの立場から、指導を受ける対象者がどのように感じるかを体験することができます。

このような実践的な経験を通して、支援に必要な情報の収集、実現可能な目標の設定、問題意識を高めるための動機付け支援の知識や技術について学ぶことができました。さらに保健指導の現場において大切な支援対象者との信頼関係を構築するためのコミュニケーション技術も磨くことができました。

　（配信元：食品栄養研究室）