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【国際日本学部】貝柄学部長が守山市スポーツ協会特別講座にパネリスト参加

地域・社会
8月12日、守山市民体育館(滋賀県)で開催された「守山市スポーツ協会特別講座」第2部のシンポジウムに、国際日本学部の貝柄徹 学部長がパネリストとして参加しました。特別講座は「スポーツの歴史」をテーマに、第1部は作家の井沢元彦氏による講演「井沢元彦が語る【スポーツの歴史】」、第2部は井沢氏に加え、川島智生 神戸情報大学院大学客員教授(本学・史学研究所 客員研究員)、貝柄徹 本学・国際日本学部 学部長をパネリストに、シンポジウム「井沢さんに聞く」が実施されました。

守山市とは同学部・地理学専攻で野外調査した経緯があり、今後は多文化共生専攻でも検討しているなど交流を続けており、本学・史学研究所の客員研究員でもある川島教授と井沢氏とのご縁などもあって、今回の特別講座が実現。井沢氏の講演は、スポーツの歴史について、楠木正成が現在のランニングの源(太平記評判秘伝理尽鈔)、徳川家康がスポーツが体に良いと悟った最初(司馬遼太郎談)、熊沢蕃山が運動がダイエットの効果に言及(近代スポーツのはしり)、嘉納治五郎が柔道を武術→武道→スポーツの体系を築いたといった興味深い事例を上げて,スポーツの歴史的背景をまとめられました。

シンポジウムは対談形式で、建築史の専門家である川島先生は学校の役割を説明され、井沢氏のスポーツ体験について質問されました(マラソン,ランニングが好きとのこと)。貝柄学部長は、講演からスポーツが「武術→武道→スポーツ」と変遷してきたことの整理ができたと述べ、近年は勝つことだけではなく、参加する意義や健康志向への変化がある。特に守山市の地形と平野部であるこの地に適した自転車を通した運動などは、日常の健康維持にも有効であると說明。そのうえで、今後のスポーツの展開の可能性について質問をしました。井沢氏は、炎天下での高校野球の選手・観客のデメリットや、ボクシングや柔道と異なり、バレーやバスケットなどでは身長分けがなされていないなどの問題点を述べ、今後検討される可能性について回答されました。

市民からの質疑応答も活発にあり、会場は終始アットホームな雰囲気に包まれていたようです。

(配信元:学園広報)


230812守山市対談
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