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【国際日本学部】バングラデシュ人ゲスト講師と学ぶ国際社会の障がい者支援

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国際日本学部特別講義「障がい者支援からみる国際協力」(担当:坂本真司 准教授)の第9~12回(11月11日土曜日実施)にて、元・バングラデシュ政府職員で現在、神戸学院大学 非常勤講師のメヘディー カーン(Khan Mehedi)先生をゲスト講師にお迎えしました。本講義は、障がい者支援に着目して国際協力の現状と成果を詳しく学び、高齢化が進行し「障がい者の普遍化(誰しもが障がい者となりうる)」が具現化し始めている日本社会の将来の展望と、私たちの幸福追求に資する知識を身につけることを目的に、集中講義として開講されているものです。

1限目の授業では、カーン先生の自己紹介に始まりバングラデシュの基礎知識について学びました。国の概要、建築、自然、インフラ、街並みから、食事や服装といった文化や歴史に関すること、有名人や宗教まで、画像や動画を交えながらていねいに詳しく説明していただきました。2限以降は、最大の支援国である日本とバングラデシュの関係や、バングラデシュの社会福祉制度、バングラデシュへの国際協力、バングラデシュにおける障がい者の現状(生活問題を中心に)と話しが進み、途中ポイントとなる箇所については、研究のため現地を何度も訪れている坂本准教授が補足説明をすることで学生たちはさらに理解を深めました。

坂本准教授は、「本科目も後半に入り、バングラデシュの場合にフォーカスして、国際協力における障がい者支援に関する知識を、より具体的かつ専門的なレベルで学んでもらいました。現地で政府職員として実務にあたり、日本に留学後は障がい者福祉に関する研究を博士論文にまとめたカーン先生のレクチャーに、学生たちはレベルの高い説明にも臆せず、これまでなじみの薄かったバングラデシュへの魅力を抱けたようで、大変有意義なものとなりました」と授業をふり返り、さらに「カーン先生はバングラデシュを例に、障がい者支援のあり方が日本とは随分異なることを強調されていました。世界各地での障がい者支援には各々固有性があること、そうした多様性はもとより、それに伴う国際協力の方法の多様性についても、今後いっそう理解を深めてほしい」と、今後の学生に期待を寄せました。

カーン先生からは、「新しい知識を身につけたら、授業以外のところで活かされたときに面白くなるはず。今日の授業で得たものを別のところでも活かしていってほしい。他の国のシステムがわかれば、自国との比較ができるはずで、授業も興味深いものになっていくでしょう。そういう意識で今後も授業に取り組んでいってほしい。つねに疑問を持ってください」と、学生たちへ熱いメッセージをいただきました。

(配信元:学園広報)


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サムネ
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