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【国際看護学研究科】ラオス保健科学大学での国際助産演習

ニュース
10月30日~11月10日の2週間、国際看護学研究科の大学院生5名が、ラオスで国際助産演習を行いました。
1週目は北部ルアンパバーンにあるラオ・フレンズ小児病院、2週目は首都ビエンチャンにあるラオス保健科学大学とマホソット病院での演習でした。
この科目では、グローバルな視点からリプロダクティブヘルスをとらえるために必要な能力を涵養することを目指しています。2週間、現地の医療者からレクチャーを受けながら地域での家庭訪問や病院でのケアなどを共にするなかで、様々な社会文化背景を持つ女性と子ども、その家族の生活や健康課題を複眼的にとらえることの重要性を改めて感じ、学びました。医療へのアクセスを含む生活環境、医療制度やサービス、言語が日本とは異なる環境に身をおくことで多くの気付きがあり、知見を深めることができました。
また、JICAラオスの「持続可能な保健人材開発・質保証制度整備(DQHP)プロジェクト」事務所のJICA専門家や、WHOラオス事務所で助産師として働かれている方から現地での活動についてお話を聞く機会もありました。ラオスでの日本人看護師・助産師の活躍を知り、臨床実践と教育研究と政策との関連をラオスの実際から学ぶなど、自身のキャリアを考える学生にとって大変貴重な機会になりました。
学生は実習に参加するにあたり、事前に危機管理や異文化理解に関するガイダンスを受けるなど、しっかりと渡航準備をし、無事に2週間の実習を終えることができました。

実習参加者からの感想をご紹介します。

今回は、協定校のラオス保健科学大学に訪問しました。ラオスの教育では30件の分娩介助に加えて自宅出産時の対応、ケーススタディ演習を実施しており、一人ひとりの学生がお産の際に状況に応じて柔軟に対応ができるよう訓練がされていました。実際に病院では、学生が主体的に行動している姿が印象的でした。その姿を見て、私も同じフィールドで学習する同志として大いに刺激を受け、自己研鑽に努めようと思いました。
(国際看護学研究科 入江さん)

ラオスでは、仲間とともに異文化や生活習慣に触れ適応していく難しさや楽しさを感じました。演習では、医療へのアクセスが困難な妊婦さんに健康教育を行い、Mahosot Hospitalでは、ラオスの看護学生さんと一緒に妊婦健診をしました。文化や慣習、伝統を守りながら日々生きる対象者への看護において、自分の常識は相手の常識ではないこと、また異文化を理解し受け止めることは「国際看護」に必要な第一歩だと学びました。
(国際看護学研究科 塩冶さん)

病院、大学での講義や研修の中で、国の看護助産制度や政策が国家資格化や看護管理に大きくかかわっていることを知りました。また、JICAや支援団体で活動している方々にお会いできたことでも、後発開発途上国と呼ばれるラオスでの歴史やそれを踏まえた支援について多くの学びを得ました。そして、今後制度や政策に自分たちがどのような関り方ができるのか、看護管理や看護政策を考える機会を得ることができたと思います。
2週間という短い時間でしたが、言葉や習慣、政治や制度が異なる環境に身を置くことで、暮らしを知り、国際的な視野をもつことができたと実感しています。異文化の学生を受け入れてくださった現地の多くの方々に感謝申し上げます。
(国際看護学研究科 小山さん)

(配信元:国際看護学研究科)

1ラオス保健科学大学
ラオス保健科学大学
3ラオス保健科学大学にて演習を見学
ラオス保健科学大学にて演習を見学
2マホソット病院
マホソット病院
4ラオ・フレンズ小児病院
ラオ・フレンズ小児病院
5小児病院のスタッフと共に家庭訪問
小児病院のスタッフと共に家庭訪問へ
6小児病院のスタッフと共に家庭訪問
小児病院のスタッフと共に家庭訪問へ
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