
ニュース・プレスリリース
【国際看護学部】タイ・チェンマイ大学で国際看護学実習Ⅲを行いました
2024.12.19
- 学部・大学院
- 留学・国際交流
- 国際看護学部
11月25日~29日の5日間、タイのチェンマイ大学において、国際看護学部3年次生10名が国際看護学実習Ⅲの実習を行いました。
チェンマイ大学のインターナショナルコース2年生の小児看護学の講義に参加し、疾患別の看護の違いについて学習し、その結果をグループ毎に英語で発表しました。また、VRを使った新生児の吸引を行うシミュレーション体験や、タイの医療システムに関する講義を受けました。タイにおけるユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実践と日本との違いなどを学ぶ機会となりました。
学生は実習に参加するにあたり、事前に危機管理や異文化理解に関するガイダンスを受けるなど、しっかりと渡航準備をし、無事に1週間の実習を終えることができました。
以下に、実習参加者からの感想をご紹介します。
・今回の実習で最も印象に残ったことは、現地で、タイの伝統療法であるKhua Mungを見学したことです。Khua Mungは、男性のみが施術できることや、動物の牙を使用して治療すること等、様々な決まりがあり、それを守って治療することで慢性的な痛みから末期の患者まで治療することが出来ると信じられています。Khua Mungは、スピリチュアルな治療方法であり、医師が行うような治療でも、エビデンスに基づいて行っている治療ではありませんが、西洋医療でできる「治療」が何もなくなり、絶望と不安を感じている患者にとって、このようなスピリチュアルな治療を信じることこそが、救いになることもあるのだと学ぶことが出来ました。今回の実習では、タイの様々な文化に触れたことや、多くの人達の関わりから、自分の世界がいかに狭いかを知ることができました。また、様々な経験から、その人の文化、信仰しているもの、考え方を理解し、自分が暮らしている環境は他者の当たり前ではないのだと心に留めながら、一人一人の考えに配慮をして関わっていく必要があるのだということを学べました。
(国際看護学部3年生 梶本さん)
・国際看護学実習Ⅲで、タイのチェンマイ大学や様々な病院、施設を訪れ、その国の医療システムや看護は文化や国民性に合わせたものになっていると感じました。タイでは入院中の食事介助や清潔ケアは、患者の家族が行っているということを知りました。これは、タイの家族を大切にするという文化や、大人になっても家族と一緒に生活することが当たり前だという考えがあるからこそ、病院や施設内で、家族がケアに参加できるのだということを学ぶことができました。今までは、日本での医療・看護のあり方を学んできましたが、どの国もその国に合った医療や看護の在り方があるということが分かりました。今回の実習で、日本の医療や看護、文化の違いを比較することができ、タイの良さだけでなく、日本の医療や看護の良さにも気づくことができた実習でした。
(国際看護学部3年生 福光さん)
(配信元:国際看護学部)


