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ニュース・プレスリリース

【建築&芸術学部】大手前大学の学生が尾鷲市の古民家の環境維持を目的に木製の塀(大和塀)を製作しました

2024.09.13

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大手前大学 建築&芸術学部の川窪教授のゼミでは、地方都市や農山漁村の空き家についてフィールドワークにより現状を調査し、放置による危険家屋にならないようリノベーションして利活用する方法を提案しています。
同ゼミでは、三重県尾鷲市にあるNPO法人・おわせ暮らしサポートセンターと連携し、2013年より空き家対策の活動を続けてきましたが、昨年より九鬼町の「カネト」と呼ばれる古民家の修復に取り組んでいます。カネトはかつて干物屋を営んでいた家で、約1000㎡の敷地に、玄関のまるみを帯びたむくり屋根や、家紋をしつらえた雨どいを持つ往時の繁栄を忍ばせる特長ある建物です。昨年は古い倉庫の解体、障子の貼り換え、今年は3月に2階トイレの改修を行いました。そして今回は、9月3日~6日にかけて昨年解体した倉庫跡地と隣家との間に大和塀を製作しました。大和塀は日本の伝統的な民家に見られる木製の塀で、横木(胴縁)の表と裏から交互に板を張り付けることで、風は通るが隣家からの視線は遮るという工夫が凝らされています。学生たちは、ボランティアで参加いただいた尾鷲市にある木工製品製造会社 株式会社かぐやの郷橋社長の指導のもと、コンクリートの基礎の上にヒノキの柱と胴縁を組み、その上に目隠しとなる杉板を貼り、防腐剤を塗装すといった工事に取り組みました。
将来的には、塀の内側にウッドデッキを作り、広い庭をリラックスできるスペースとして活用したいと考えています。また、昨年より尾鷲市の山林の整備を手掛けているグループが宿泊所として使用しており、今後もより快適な施設にするべく屋根の修復、1階風呂の整備等に取り組んで参ります。

(配信元:学園広報)