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【経営学部】「食」に関する講義でゲストスピーカーによる講義を行いました①
2024.08.19
- お知らせ
- 経営学部


経営学部 當眞瑞代助教による「食」に関する講義「食のマーケティング」では、実業界の方々をゲストスピーカーとしてお招きし、具体的な事例と携わった方々の生の声を聴くことによって理解を深めています。春学期は3名のゲストスピーカーの方々による講義を実施いたしましたが、以下第一弾の内容をお伝えいたします。
■7/5(金)食のマーケティング スピーカー:高知県馬路村農協 専務理事 木下彰二さん
今回のテーマは「地方と食」。馬路村といえば有名な「馬路村ポン酢しょうゆ」。高知市から車で2時間余りの人口約800人の村が、いかにして「馬路村のゆず」ブランドを確立したかについてお話しいただきました。馬路村は林業が主な産業でしたが、安い外材の輸入に危機感を感じていました。そのような中、馬路村では昭和30年代から農協を中心としてゆずに着目し生食用としての栽培を開始。その後、加工品の開発・販売に着手し、平成元年、東京の大手百貨店主催の物産展で売り上げ日本一になったことから、その名が一気に広まりました。その理由は木下専務理事によると「東京は地方出身者が多い。販売にあたっては、村の風景や子供たちが川で遊ぶ様子を写したポスターなど、馬路村を『田舎ごと』売りだしたことがポイントだった。」とのこと。木下専務理事には受講生からの質問にも答えていただき、「ゆずの魅力、こだわりは」に対しては「馬路村のゆずは各生産者が有機肥料にこだわっているため非常に香りが良いこと」、「おすすめの商品は」に対しては「高知県下の学校に提供している給食ゼリー」とのことでした。また、現在海外での販売を見据え戦略立案中とのことです。講義の最後は當眞助教の「馬路村の将来を見据え、村・生産者・農協が一体となって取り組んだことが馬路村ゆずブランドの確立につながった」という説明で締めくくりました。
(配信元:学園広報)