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【国際看護学部】フィリピン総合病院で国際看護学実習Ⅲを行いました

2025.01.21

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2025年1月6日~1月10日の5日間、国際看護学部3年生13名がフィリピンのマニラにある国立フィリピン総合病院(Philippine General Hospital)で国際看護学実習Ⅲを行いました。
初日は、実習全体のオリエンテーションが行われました。フィリピン総合病院は、医療を求めるすべての人に対応するチャリティホスピタルとしての役割を担っていることや、有料診療も併用して地域住民のニードに応えていること、そして限られた看護職による効率的な医療・看護の方法を行っていることなどを学びました。また、家族の関係をとても重要視するフィリピンの文化を学び、看護には家族へのケアも重要であると理解を深めました。
2日目は、無料診療棟の産婦人科、小児科、外科の外来で3グループに分かれて実習を行いました。日本の病院と比べ想像を超える患者数に圧倒されながらも、笑顔を絶やさない看護師の対応に、学生は深く感銘を受けていました。
3日目と4日目は、腫瘍病棟や産婦人科病棟、眼科、急性期の外科等での病棟実習で、基本的なベッドサイドケアを指導者や本学教員と一緒に実践しました。
学生は、看護の基本となる看護技術は国が違っても同様であるが、ケアについてはその国の文化や価値観に沿った工夫があることを知り、知識ではなく「文化に沿った看護の意味が分かった」と語っていました。
最終日は、実習や1週間過ごして得た学びを学生ひとりひとりが英語で発表しました。そして、指導者の方々が一生懸命に指導してくださり自信につながったと語っていました。

学生は実習に参加するにあたり、事前に危機管理や異文化理解に関するガイダンスを受けるなど、しっかりと渡航準備をし、無事に1週間の実習を終えることができました。

以下に、実習参加者からの感想をご紹介します。

・日本とフィリピンの違いを見たときに善し悪しで判断することなく、自分にとっての当たり前をもっとよりよくできないかを考え、当たり前でないということに気づくことが重要だと学んだ。また、化学的なことにとらわれず、人間が生活していくうえでの自然なメリットや良さを大切にしていきたいと思った。現実を見て知るということだけで終わらずに現状がこうである背景や意味を考えて受け止める必要があり、他の価値観や考えを広い視野でみて最善はなにかを考えていくことの必要性を学んだ。
(国際看護学部3年生 松下さん)

・国際看護学実習Ⅲを通して私は、設備や環境が日本に比べて整っていない国でも、看護師の志の高さや患者の家族のケアへの介入、国に合った医療システムなど、様々な工夫をすることで必要な人に必要な医療を届けられるということを学びました。
各国に文化や価値観があり、看護の基本に沿って文化に合わせた医療システムを確立していることが分かりました。
(国際看護学部3年生 ローゼンフェルドさん)

・私は国際看護学実習Ⅲを通して、それぞれの国によってより良い看護のあり方があるのだと学んだ。日本とフィリピンでは、看護師が持つ患者の量や家族と協力してケアをすることなど様々な違いがある。
それぞれの文化や環境によってその国にあった看護のやり方を、どのような理由があってどんな工夫がされているのかも考えることができて、看護とはどういうものなのか根本的なものから考えていくことができた。
(国際看護学部3年生 仲西さん)

(配信元:国際看護学部)