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文化審議会が大手前大学茶室「竹立庵」を登録有形文化財(建造物)に指定するよう、文部科学省に答申しました

2025.04.07

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3月21日(金)文化審議会が大手前大学茶室「竹立庵(旧岩本家住宅茶室)」を登録有形文化財(建造物)に指定するよう文部科学省に答申しました。官報告示を経て登録となる予定です。

「竹立庵(ちくりゅうあん)」は昭和初期、大阪北浜で相場師として活躍した岩本房吉・信一郎親子が西宮市郷免町(現大手前大学さくら夙川キャンパス・アートセンター敷地)に整備した邸宅の一部と考えられ、大阪中之島公会堂の建設費用を寄贈し相場師として一世を風靡した岩本栄之助(房吉の従兄弟)にもゆかりがある、と伝えられています。財界人として阪神間モダニズムの生活を実践した姿が浮かび上がる点で貴重な建物と言えます。

竹立庵を含む岩本家の邸宅は戦前・戦後を通して、大阪商船株式会社など企業の社員寮として活用された後、大手前大学の前身である大手前女子大学の学生寮となりました。1990年建築家安藤忠雄氏設計による大手前アートセンター建設時、既存の木造家屋を解体し、当時の大手前学園理事長および安藤忠雄氏の意向により竹立庵のみ移築され現在に至っています。

竹立庵は京都久田家3代宗全(1647-1707)茶室「半床庵」の写しと伝えられており、間取りの基本構成と「半床庵」の特徴の一つでもある「上下違いの明かり窓」「中板の一枚板」等が踏襲されています。(写真右側参照)

発信元:学園広報