
ニュース・プレスリリース
【国際看護研究所】「JBI gLOCAL Solution Room 2025」オンラインセミナーの開催報告
2025.07.02
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6月25日、「gLOCAL Solution Room 2025 オンラインセミナー」を大手前大学 国際看護学研究所およびタイのマヒドン大学が共同で開催し、国内外から臨床の実践家や研究者、学生など約180名の看護職者が参加しました。
セミナーではJBIの紹介後、JBIマヒドン大学看護学部(Mahidol University Ramathibodi School of Nursing (MURSON))のディレクターPorawan先生およびJBI大手前インプリメンテーションセンターのディレクター西村直子教授から開会の挨拶がありました。続いてタイおよび日本の講師から両国のヘルスケアおよびエビデンス実装についての講演が行われました。
タイからは、レベル別のヘルスケアシステムや看護師の役割や仏教に基づいたケアについて説明された後、エビデンスに基づき実践された糖尿病ケアについて発表がなされました。日本からは、西村教授から「日本におけるエビデンスに基づく実践の障壁と課題」、続いて東近江総合医療センター 教育担当看護師長の池上良子先生より「70歳代の転倒予防エビデンスを実践して」というテーマでお話いただきました。
ディスカッションでは、「変革に対する看護師の不安がエビデンスに基づくケアの実装を困難にしている要因の一つである、との発表に対し、それをどう解決できるか」との質問があり、看護師が院外のファシリテーターや支援者に助言を仰ぐことが一つの解決策であるとの回答がなされました。また、エビデンスに基づくケアを定着させることの難しさをタイの参加者と共有し、将来、両国の医療者がエビデンスの実装に向け協働することをめざして、議論が盛り上がりました。
限られた時間ながら参加者からコメントや質問が寄せられ、国を超えて参加者とシンポジスト間とで意見交換がなされ、今後のアジアにおけるEBP(Evidence-Based Practice根拠に基づいた実践)の更なる取り組みと発展が期待されるセミナーとなりました。
* JBI(The Joanna Briggs Institute;ジョアンナ・ブリッグス研究所):根拠に基づくヘルスケア実践(Evidence Based Health Care Practice)を世界的に推進することを使命とした研究所である
(配信元:国際看護研究所)



