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【経営学部】11/14(木)兵庫県立神戸商業高等学校でPBL授業を行いました
2024.11.19
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- 経営学部
大手前大学経営学部は11月14日(木)、兵庫県立神戸商業高等学校から2年生を対象とした「探究学習」への支援の要請を受け、授業を行いました。形式は産学連携PBL方式で、テーマは「社会課題について知り、考える」です。授業では具体的な社会課題として、高校生も身近な「食品ロス削減」を取り上げ、事例として「ハウス食品グループの食品ロス削減の取り組み」についてハウス食品の事業戦略企画部 神宮字 慎さまに講義いただきました。
最初に経営学部長・北村 雅昭教授より学習の内容と進め方の概要の説明の後、神宮字さまから、食品ロスとは何か、食品ロスの現状や、地球環境や経済にもたらす影響などについて説明がありました。生徒さんたちは、食品ロスの言葉は知っていても、具体的な内容についてはよく知らないという人が多かったようで、食品ロスに占める家庭系ロスのウェイトは約50%であること、各種アンケートで食品ロスについての認知は進んでいる一方、原因として思い当たるものはないという回答も多かったこと、最近捨ててしまった食品・食材ランキングなど、熱心にメモを取りながら講義に耳を傾けていました。
続いて食品ロス削減に向けてハウス食品グループが取り組んでいる「もっとカレーだからできるプロジェクト」についてご説明いただきました。これは、ハウス食品の主力商品であるカレーはいろいろな食材と相性が良くおいしく食べられるという特徴を活かして、「カレーで楽しく・おいしく食品ロスを減らそう」という提案です。具体的な活動として、アンケート調査による食品ロスに対する意識・実態、変化の把握と発信や、食材を無駄なく使い切るコツや保存のポイント、ロスになりがち食材を使ったレシピの紹介や、実際にいただいたお客様からの声などについて紹介がありました。生徒さんからは食品ロスやプロジェクトに関する質問以外にも、「ハウス食品はなぜアメリカで豆腐を販売しているのか」「海外では何カ国で事業展開しているのか」など質問も相次ぎました。
講義の最後に、生徒さんたちに実際に取り組んでもらう課題として、「本日の講義を踏まえ、世界中の事業系食品ロスを半減させるためのユニークなアイデアを提案せよ!」と提示があり、北村教授から、課題に取り組むにあたってのヒント(アイデアの見つけ方)の講義をしました。まず、前提として食品ロスによるCO2排出量は全世界の自動車の排ガス量に匹敵することや食品ロスと飢餓・貧困の関係など、食品ロス自体が地球規模のリスクであることを説明。次に、食品関連の企業の具体名を生徒の皆さんに質問し、事業系食品ロスがどのような産業・業種・企業から排出されるかをイメージしてもらい、それらの企業ホームページから食品ロス削減に向けた取り組みを参照しアイデアのヒントにするようアドバイスがありました。
生徒たちは4人1グループで2月ごろの授業で成果を披露する予定です。生徒の皆さんの前例にとらわれない「ユニークなアイデア」を期待したいと思います。
(配信元:学園広報)


