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【NSTクラブ活動】学内イベント『在宅療養者を支える栄養管理』を開催!

2025.12.16

イベント
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訪問看護認定看護師×NST専門療法士と考える「在宅療養者を支える栄養管理」

12月11日、大学の課外活動団体「NST(栄養サポートチーム)クラブ」は、「在宅療養者を支える栄養管理」をテーマでイベントを開催。訪問看護認定看護師・NST専門療法士として現役でご活躍されている、赤穂市民病院/赤穂市訪問看護ステーション 坂本由規子様を講師にお招きし、講演および事例検討を行いました。

講演では、訪問看護の内容や現場の実情をはじめ、在宅療養における栄養管理の実際、嚥下評価・嚥下訓練、介護指導のポイント、栄養支援の考え方、多職種で構成される在宅ケアチームの役割について、具体的な事例を交えながら分かりやすくご説明いただきました。病院とは異なる在宅ならではの視点や工夫について、実践に基づくお話を伺う貴重な機会となりました。

後半の事例検討では、坂本様が実際に対応されているケースをもとに、3学部・学科で構成された学生チームが、栄養・看護・歯科といった多様な専門分野の視点から意見を出し合いました。学生たちは、利用者の生活背景や家族、経済状況も含めて支援を考える在宅栄養管理の難しさと重要性を実感しながら、実際のカンファレンスさながらの活発な議論を行いました。

代表の健康栄養学部3年生 藤原明音さんは「在宅での栄養管理では、病院と異なり患者様の生活をみる視点が重要であると学びました。訪問時には食事内容や環境、調理者などをていねいに把握し、本人や家族との関わり方を考える必要があります。管理栄養士には生活や経済状況を踏まえた最適な栄養療法と、納得を得る説明力が求められることを実感しました。事例検討では、栄養・看護・歯科の視点から効果的な支援について議論し、実際のカンファレンスのように他職種の視点を学ぶことができました。」と感想を述べていました。

同じく健康栄養学部3年生 吉田圭杜さんは「在宅療養者を支えるには、多職種が連携しチームで関わることの重要性を強く実感しました。特に、口腔と栄養への継続的な支援や、在宅ならではの工夫を凝らした栄養剤の活用について学べたことが印象的でした。医療的な栄養評価が難しい中でも、管理栄養士が在宅で関わることで生活の質や状態改善につながる可能性を知り、在宅栄養管理の重要性とやりがいを感じました。」と振り返っていました。

今回のイベントでは、「在学療養者の栄養管理」「訪問看護」という視点でNSTの活動を考える非常に貴重な機会となりました。
NSTクラブでは、今後も栄養・医療・ケアを多角的に学ぶ機会を通して、実践力とチーム医療の視点を育む活動を継続していきます。

(配信元:大阪大手前キャンパス 学生課)