ニュース・プレスリリース
酒造りの歴史から阪神間をとらえる書籍を出版しました
2026.04.14
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大手前大学と大阪経済大学の教員2名による書籍『まちを醸す400年〜酒造家からみる阪神間学〜』が、神戸新聞総合出版センターより4月30日に発行されます。本書の主題となる酒造りは、本学ゆかりの伊丹や西宮という街に深い関わりのある歴史ある文化資源です。400年にもわたる長い歴史を築いてきた酒造家と阪神間地域について、経済学を専門とする2人の研究者がそれぞれの視点から読み解きながら、現代の阪神間に受け継がれる地域性を発見していく物語集となっています。
■『まちを醸す400年〜酒造家からみる阪神間学〜』概要
編著者:海老良平(大手前大学)、坂倉孝雄(大阪経済大学)
発行日:2026年4月30日発行
版型:A5判
頁数:112ページ
価格:1,500円+税
発行元:神戸新聞総合出版センター
■目次
序章 阪神間ならではの地域学
第2章 阪神間と酒造りのまち
第3章 酒造りの発展と地域の間の関係性
第4章 酒造りのまちと鉄道
第5章 近世思考と近代志向のはざまで
第6章 今につながる酒造りのまち
第7章 近代化と酒造りのまちの継承
あとがき
■著者紹介
海老良平(大手前大学 現代社会学部 教授)
坂倉孝雄(大阪経済大学 国際共創学部 准教授)
■担当編集者のコメント(株式会社神戸新聞総合印刷 堀田江美氏)
兵庫県は五つの国(七つという言い方もあり)が一つの県になったため、地域ごとに雰囲気が異なるのが特徴の一つです。阪神間地域は神戸も含めて摂津として括られています。が、神戸と西宮や伊丹の雰囲気が同じか?と問われれば、首をひねる方もおられるでしょう。開港地として外国の文化を取り入れて発展していった神戸の文化に対し、大阪と神戸に挟まれた「阪神間」の文化は少し違います。その「少し」は何か。大きく関係しているのが「酒造り」ではないでしょうか。
江戸時代に清酒が誕生してから、阪神間は酒造りの名所として江戸にもその名を轟かせました。明治以降も変わらず、酒造家たちは莫大な利益を得ます。得た利益を酒造家たちはどうしたのか。まちづくりのために投資を行ったのです。現代も続く名門高校や大学などの創始者を見ると、酒造家たちの名を見つけることが多いでしょう。神戸が海外からの知識を自分たち流に解釈し、独自の文化を作り上げたのだとしたら、阪神間は酒造家たちが自分たちの得た富でまちを自らの手で造っていったと言えるかもしれません。
お酒を飲む人も飲まない人も、いかに阪神間「らしさ」が造られていったのか、酒造家たちの「致富」の精神に触れてみませんか。
<発信元:地域・社会連携室>