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【現代社会学部】認定NPO法人「育て上げネット・コネクションズおおさか」中町康弘氏によるPBL授業を実施
2026.06.05
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5月27日、現代社会学部 メディア・社会学専攻「メディア・社会デザイン演習Ⅰ」(担当:伊藤康貴 准教授)に、認定NPO法人 育て上げネット・コネクションズおおさか・事業アドバイザーの中町康弘氏をゲスト講師にお招きし、「若者への就労支援」をテーマに講演いただきました。
本授業は、一般社団法人社会調査協会が認定する「社会調査士」資格を取得するための総仕上げとなる演習科目です。これまで座学で学んできた社会調査のスキルを活用しながら、社会調査の一連のプロセスを実践します。
今年度は、本学が立地する阪神地域における「社会的排除と包摂」の問題にPBL(課題解決)型授業として取り組みます。その一環として、若者の就労支援を中心に取り組む中町氏に登壇いただきました。
講義では、若者の就労や自立を伴走支援する「コネクションズおおさか」の取り組みや、「校内居場所カフェ」、「ユースセンター」など、若者の孤立を防ぐ予防策が紹介されました。
特に重要な視点として示されたのが、若者が「働いていない」背景には、貧困や過去のつまずきといった「働けない」理由が隠れているという「氷山モデル」です。中町さんは、自己責任論ではなく社会全体で支える仕組みが必要だと強調。また、「自立」とは「自分の力で生きること」ではなく「必要な時に人を頼れること」であると語られました。
学生からは、「“働いていない”のではなく“働けない”背景があり、見た目で判断してはいけないと気づいた」、「“自分の力だけで行動する”というこれまでの自立の考え方は時代に沿っておらず、必要な時に人を頼ることが自立になるというのは新しい発見だった」など、講義を通じてこれまでの価値観が大きく変化したという声が多数寄せられ、社会課題をより深く多角的に捉え直す様子が伺えました。
また、働くことに困難を抱える若者が「17人に1人」存在している事実や、支援を必要としている対象者を「発見」し「誘導」することの難しさを知ったという意見も多く見られました。解決の糸口として、「支援機関には自ずと人が集まるものだと思っていたが、自ら行きたいと思う環境づくりが大切だとわかった」、「一方的に指導するのではなく、相手の意見を一番に尊重して寄り添うことが重要」、「娯楽だと思っていたゲームが、コミュニケーションのきっかけとなり人生を変えることもあると知った」といった具体的な学びが得られました。今回の講義をきっかけに社会課題を自分事として捉え、実際にボランティア活動に関心を持つ学生もおり、次なる調査へ向けた非常に有意義な学びの機会となりました。
春学期の本授業では、社会調査の事前準備と企画設計を行います。これをふまえ、秋学期の「メディア・社会デザイン演習Ⅱ」では、実際の現場でのフィールドワークや支援者へのインタビュー調査等を実施し、データの分析・考察を重ねながら調査報告書の完成をめざします。
(配信元:現代社会学部)