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ニュース・プレスリリース

【公開講座】6月講座「海の視点から読み解く『建築・まち』」を開催

2026.06.15

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  • 公開講座

2026年度公開講座は年間をとおして「建築・まちづくり的鑑賞のススメ」をメインテーマとして開催しています。

前期の第3回は、大手前大学 建築&芸術学部講師の 下田 元毅先生による「海の視点から読み解く『建築・まち』」をテーマに、6月13日(土)に開催。110名の皆さまにお集まりいただきました。

下田先生は漁村をテーマに建築・防災を研究されており、今回は漁村の中でも特に京都府伊根町、三重県尾鷲市の九鬼漁港を取り上げられました。
「伊根の舟屋」は平成17年重要伝統的建造物保存地区に指定されて以来北近畿を代表する観光地になりましたが、現在の景観となったのは、昭和初期の「漁法の近代化」、行政による「インフラの近代化」がきっかけであり、その景観は「伝統的」でありながら一方で「近代建築」の様相である、という説明が印象的でした。
九鬼漁港は「九鬼水軍」の拠点としても知られていますが、リアス式海岸の入り江奥に位置していることから、下田先生は南海トラフ地震発生の際の事前復興計画の観点から研究されています。九鬼地区で古くからおこなわれている奇祭「ニラクラ」、お寺に続く「参道の道」「葬送の道」、それら伝統文化を支えるコミュニティーのひとつであり明治初期に発足し今なお存続している「鰤株(漁業株制度)」など興味深い説明のあと、かつて使用していた「ボッチ」という「水がめ」を地震災害時の復興インフラとして見直すイベント「ボッチde流しそうめん」の開催、廃校した小学校を避難所として整備する活動など、地区の伝統を踏まえた土地(ふるさと)と人を繋ぎつづける活動が事前復興計画には不可欠である、という説明が印象的でした。

次回は、7月11日(土)「今後関西で起こりうる地震と、安全をもたらすために開発された構造技術の紹介」をテーマに実施いたします。

(配信元:地域・社会連携室)