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【国際看護学部】タイ・チェンマイ大学で統合看護学実習を実施

2025.10.14

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9月15日~26日の2週間、タイのチェンマイ大学病院(Maharaj Nakorn Chiang Mai Hospital)において、国際看護学部4年次生12名が国際看護学領域の統合看護学実習を行いました。

1週目は、病院全体の管理運営方針と看護部の理念、および佛教に根差した看護の特徴的な取り組みについての説明がありました。また、佛教と共にある人々の生活様式や価値観などについても学び、対象者への看護を行う病棟実習に役立つ内容を理解しました。特徴的な看護として推奨しているパリアティブケアについても学び、それに用いるマッサージの演習を行いました。パリアティブケア病棟にも行き、佛教思想が色濃いスピリチュアルな癒しの看護を学びました。

2週目は、12名が12病棟に分かれて、本格的な受け持ち患者へのケアを行う看護過程の展開を行いました。病棟実習では受け持ち対象者の決定があり、環境整備や清拭、足浴、創部の消毒等の見学、授乳などの看護を行いました。また分娩センターでは、早期破水を継続看護の対象にしながら、ツインの帝王切開の見学をしました。ER(救命救急病棟)ではバイク転倒による骨折患者の問診や処置の見学等々、それぞれの学生が各病棟において多くのことを深く学びました。最終日には2週間の学びを英語でプレゼンテーション発表し、プリセプターの方より講評をいただきました。初日と違い、全員が達成感と自信に満ち溢れた報告会となりました。

学生は実習に参加するにあたり、事前に危機管理や異文化理解に関するガイダンスを受けるなど、しっかりと渡航準備をし、無事に2週間の実習を終えることができました。

実習参加者からの感想を一部ご紹介します。
・今回2週間のタイでの実習を通して、タイの国民性とその人らしさを大切にして看護をする重要性を感じました。笑顔での挨拶やおもてなしをする精神から、言語だけでないコミュニケーションの大切さを学びました。仏教を信仰する人々の最期の迎え方に触れ、価値観や願いを尊重した看護をしたいと思いました。
(4年生・上撫さん)

・タイでの実習は、文化や食事、看護のすべてが新鮮で貴重な学びになりました。穏やかで笑顔の多い人々に囲まれ、温かい雰囲気の中で学ぶことができました。スパイスの効いた料理や食文化を通して健康への考え方の違いを感じ、看護では家族や宗教を大切にする姿勢が印象的でした。異文化の中で学んだ経験を、これからの看護に活かしていきたいです。
(4年生・ウィジェセケラさん)

・タイでの統合看護学実習を通して、患者さんや家族の心に寄り添う看護の大切さを改めて学びました。プリセプターの姿や「治療よりも患者さんそのものをみることが大切」という言葉から、寄り添う姿勢の本質を実感しました。終末期の患者さんとの関わりや英語でのコミュニケーションを通して、言語を越えた思いやりと看護の奥深さを知る貴重な経験となりました。
(4年生・石井さん)

(配信元:国際看護学部)