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【国際看護学部】韓国・延世大学で国際看護学実習Ⅲを実施

2025.11.21

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11月10日~14日までの5日間、国際看護学部3年生6名は、韓国・延世(ヨンセイ)大学看護学部にて、「国際看護学実習Ⅲ」を実施しました。多様性への理解を深め、それぞれの文化に沿った看護を考察することを目的としています。

実習初日は看護学部に設置されたシミュレーションセンターや、延世大学の看護教育の歴史を示す博物館等を見学しました。学生は、正面玄関のサイネージのウエルカムボードに掲載された自身の名前を見つけては喜び、博物館にある世界地図に大手前大学の名前を発見しては感激していました。また、延世大学の看護学生による講義は、韓国やモンゴル、シカゴの医療システム等、グローバルな視点を培いました。本学の学生は、日本の高齢者看護やAIを活用した看護について発表を行いました。

2日目は、世界トップクラスの大学病院であるセブランス病院を訪問し、最新の医療機器や設備についての説明を受けた後、広大な施設を見学しました。午後は、延世大学の学生と交流し、韓国における人口動態の課題や産後ケア(sanhujori)に関する講義を受講しました。学生たちは、両国の韓国の人口動態や社会構造に着目しながら産後ケアについて考察し、積極的に交流や質問を行っていました。

3日目は、歴史博物館にて、日本との戦争の歴史を踏まえた韓国の発展を学ぶとともに、高齢者体験施設にも訪れました。80歳相当の身体機能を体験し、高齢者看護への理解を深めることができました。また、インターナショナルキャンパスにも行き、留学生との交流も行いました。

最終日には、1週間の学びを英語でプレゼンテーション発表し、延世大学の方よりフィードバックをいただきました。
学生たちは実習に参加するにあたり、事前に危機管理や異文化理解に関するガイダンスを受けるなど、しっかりと渡航準備をし、無事に1週間の実習を終えることができました。

実習参加者からの感想を一部ご紹介します。
・韓国での実習を通して、AIを活用した先端的で効率的な医療に触れ、日本との違いを客観的に見直す機会となった。国や文化が異なっても、看護師として患者を思う姿勢は共通であり、信頼関係を築くことの重要性を実感した。若い看護師同士の交流が国際的な理解と平和につながる可能性に気づいた実習である。
(3年生 才木さん)

・今回の韓国での国際看護実習を通して、医療制度や看護方法の違いだけでなく、その背景にある文化や歴史を理解することの重要性を学んだ。病院見学や講義では看護の専門性やICT活用に触れ、高齢者体験では相手の立場に寄り添う視点を実感した。博物館での学びを通して、社会の変化が人々の健康観に影響することも理解できた。今回の経験を生かし、国際的な視点をもった看護をめざしたい。
(3年生 椀田さん)

・韓国での実習を通し、文化や制度の違いが看護の方法や患者対応に大きく影響することを実感した。異なる背景や価値観を理解しながら、一人の人間を多面的に捉えて関わる看護の重要性を学んだ。また、AI活用による業務効率化を図り直接患者と関わる時間を確保できるといった工夫も学び、患者のニーズを把握する関わりや家族を含めたコミュニケーションなど、人にしかできない看護をていねいに行う姿勢の重要性を学ぶこともできた。
(3年生 平野さん)

(配信元:国際看護学部)