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ニュース・プレスリリース

【現代社会学部】心理学会で学生が研究発表

2025.12.12

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11月9日、武庫川女子大学中央キャンパスで開催された「関西心理学会第136回大会」に、現代社会学部心理学専攻の服部陽介教授とゼミ生の小田島琳華さん、宮武昂生さん(ともに3年生)が参加し、ポスター発表を行いました。

発表テーマは、小田島さんが「その一歩、AIとなら踏み出せる―評価懸念と援助要請におけるAI相談の役割―」、宮武さんが「時間不安に着目した通勤時間と不安症状の関係」。各教室での口頭発表後、エントランスホールで約2時間にわたり展示発表を実施しました。初めての学会発表を終えたふたりは次のように語っています。

小田島さん
「初めての学会発表で緊張しましたが、参加して本当によかったです。他の研究者の発表にも触れ、知的好奇心が強く刺激されました。ポスター発表では発表者と参加者が対等に意見交換ができ、質疑応答を通じて研究の不足点や新しい視点を得られました。来年度はさらに発展した内容で再挑戦したいです。」

宮武さん
「発表前は不安でしたが、多くの方に興味を持っていただき、感想やアドバイスをいただけてよい経験になりました。自分の考えを形にして、実際に発表することは大変でしたが、先生のサポートもあり、挑戦して本当によかったです。」

来年度の卒業研究に向けて、さらに意欲的に研究に取り組んでいってください。

(配信元:学園広報)

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研究テーマ概要

「その一歩、AI となら踏み出せる-評価懸念と援助要請における AI 相談 の役割 -」小田島琳華

「相談をすることが苦手な人が、AIに相談すると人間のカウンセラーにより相談したくなる」のでは?という仮説に基づく研究です。相談をためらう要因として「相談相手からの否定的評価への恐れ」と「相談する自分への自己否定感」を想定しました。ポイントは、他者からの評価に関する恐れは関係がなく、自己認識が相談への行動に関連するという点です。

「時間不安に着目した通勤時間と不安症状の関係」宮武昂生
通勤時間がメンタルヘルスや時間不安とどう関連するかを検討したものです。通勤時間とメンタルヘルスの直接的な関連は見られませんでしたが、通勤時間の主観的な長さや評価は、不安や抑うつとの関連が見られました。これらの結果からメンタルヘルスに影響するのは通勤時間そのものではなく、その認知である可能性が示唆されました。