患者向けの料理教室を開催。病院の管理栄養士の課題解決に一役。
  • 健康栄養
病院勤務の管理栄養士にとって、難しい仕事のひとつが患者への栄養指導。「自分が食べたいものを食べたい」といった欲求が強い患者もいるため、指導がうまくいかず苦労している管理栄養士は少なくありません。吉澤みな子准教授はそうした現場の声を聞き、「患者一人ひとりの食の好みや食生活のあり方などについて知ることができれば、栄養指導がスムーズになるのでは?」といった考えから、管理栄養士が講師となり、患者を対象とした料理教室について病院との共同研究を行ってきました。吉澤ゼミの学生たちも参加させてもらい、実際に料理教室が開催されました。その結果、管理栄養士から「栄養指導へのモチベーションが高まった」という感想が寄せられたのです。それまで管理栄養士が患者一人ひとりと接する機会は栄養指導の限られた短い時間だけでしたが、料理教室でいっしょに調理をし、食事をすることで、患者一人ひとりの食生活や人柄の一端にふれ、信頼関係が構築できたのが大きな要因。ゼミ生たちは、そうした管理栄養士の方々と患者たちの様子を目の当たりにし、医療現場のリアルな現状やコミュニケーションの重要性について学びとることもできました。

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