大手前大学

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【交流文化研究所】シンポジウムを開催しました

ニュース
3月4日(土)大手前大学さくら夙川キャンパスにて「交流文化研究所シンポジウム『珈琲で語り合う人・文化・地域の交流』」が開催されました。

はじめに石毛 弓 交流文化研究所所長よる開会の挨拶、司会進行役の森元 伸枝准教授からシンポジウムの趣旨説明が行われ、森元准教授の司会進行のもと6名のパネリストからの報告が行われました。
その内容を発表順に一部紹介いたします。

●健康栄養学部 白石 斉聖教授からの報告
食品科学から見る珈琲と題し、嗜好品としての珈琲の要因について各主成分(色・香り・味)、焙煎や、挽き方、抽出方法など科学的な視点から説明がありました。

●建築&芸術学部 小林 宣之教授からの報告
珈琲飲用の習慣やそのための公共施設が都市にどのように生まれ盛衰していったのかを、ヴェネツィアをはじめ、ウィーンやパリといった地域と珈琲にまつわる歴史について配布資料に基づき説明があり、当時の珈琲を取り巻く文化的背景の報告がありました。

●相愛大学名誉教授 呉谷 充利氏からの報告
都市におけるカフェの隆盛の要因のひとつに劇場とカフェの結びつきであることをフランスの劇場や大阪道道頓堀五座を事例に説明がありました。また、日本のカフェの発展は、社交の精神を担っている伝統的な茶の文化に関係していることや「カフェーパウリスタ」が担ってきたことなど多岐にわたる紹介がありました。

●一般財団法人日伯協会理事 細江 清司氏からの報告
ブラジルの珈琲が日本に入ることになったきっかけや、浸透していった過程をブラジル移住史とともに振り返り、日本全国に広まった「カフェーパウリスタ」の甲陽園や神戸の店舗についての説明がありました。

●UCCコーヒー博物館館長 栄 秀文氏からの報告
日本への珈琲伝来から現在に至る歴史について紹介があり、3度のCoffee Wave(ブーム、トレンド)、これからの珈琲について話されました。また自宅でも実践できるおいしい珈琲の淹れ方も紹介されました。

●現代社会学部 海老 良平准教授からの報告
現在注目されているテロワールツーリズムについて説明があり、食文化と地域資源の関連について紹介がありました。その観点から珈琲ツーリズムと神戸・阪神間に残る珈琲をめぐる歴史や財産についての紹介がありました。

全員の発表ののち、全体討論及び質疑応答があり、それぞれ報告の補足や参加者からの質問を受けての複数人による掘り下げた回答が行われるなど、珈琲についてより知識を深めることのできるシンポジウムとなりました。
また発表の合間にはコーヒーブレイクとして、UCC様からご提供頂いた缶コーヒーが参加者全員に配られました。

ご多用中ご参加いただきました方々に厚く御礼申し上げます。

(配信元:学園広報)

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